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「選抜型コーチング」リリース!開発裏話を聞いてみた。

 こんにちは!エンジニアリングDiv.マネージャーの山根です。
Smart相談室は、2024年7月に「選抜型コーチング」機能をリリースしました。

「そもそも"選抜型コーチング"とは何か」も定まらない状態からスタートした開発。それを担当し、短期間でのリリースに尽力してくれたのが、フロントエンド兼バックエンドエンジニアの秋田さん、フロントエンドエンジニア兼デザイナーの浅野さん、QAエンジニアの小嶋さんの3名です。

左から小嶋さん、秋田さん、浅野さん

今回は広報担当の宮田さんにも同席してもらい、3名にインタビューしました。「前例のない案件をどのように進めていったのか?」「Smart相談室のバリューがどのように体現されているのか?」など、現場メンバーだからこそのリアルな意見や感想をお届けします!


Smart相談室、2024年7月に「選抜型コーチング」機能をリリース

 これまでSmart相談室が提供してきた法人向けのコーチングサービスには、企業の担当者が受講状況を管理できないという課題がありました。それを解決するために生まれた「選抜型コーチング」機能を使えば、管理者が対象となる従業員を指定して、コーチングを受けてもらうことができます。

 Smart相談室としては、ずっとやりたいと考えていた機能です。コーチングについて、企業の担当者さまから「誰がどのくらい受講しているのか管理したい」という声をいただいていました。
今までは相談者さまに寄り添い、相談者さまが「安心して利用できる」という点を重視していましたが、担当者さま側への価値提供も重要であり、開発に踏み切ったという背景があります。

待望の機能!開発期間はわずか2ヶ月弱

(山根)「選抜型コーチング」のリリース、ありがとうございます!

(3人)ありがとうございました!

打ち解けた雰囲気のエンジニアチーム。左端はマネージャー山根

(山根)そもそもこの開発のきっかけは何ですか? Bizチームとの連携だったり、お客さまからのご要望だったり……

(秋田さん)山根さんがエンジニアのミーティングにいらっしゃって、「7月末にリリースする」ということで始まった記憶があります。
コーチングは良いサービスなんですけど、企業の担当者さまは誰がどれくらい受けているのか把握できていなかった。「それが把握できるようになって、福利厚生じゃなくて研修みたいな形で取り入れられたら嬉しい」という話をお客さまからいただいたので、開発することになったという感じですよね。

(山根)今回はほぼトップダウンでしたね。以前からやりたいと考えていたことではあったので、相談者さまと担当者さま、どちらにも満足していただくフェーズに入ったということで、いよいよ「やるぜ!」って決まった感じです。リリースの時期だけ決めて、3人に「じゃあよろしく」ってお願いしました。

(宮田さん)開発期間はどれくらいあったんですか?

(秋田さん)話が来たのが5月半ば、着手が6月頭くらいなので、2か月もないですね。

(山根)それぞれの担当領域は……

(秋田さん)設計から開発を担当しました。

(浅野さん)フローの設計と、デザインの作成です。

(小嶋さん)QAを担当しました。

(秋田さん)3人で連携しながら進めた感じです。

「一体何を作ればいいんだ?」から始まった

(山根)この案件を開発するにあたって、大変だったことは?

(秋田さん)仕様の把握が大変でした。「そもそも"選抜型コーチング"って何?」みたいなところから入ったわけで。話がおりてきた時、中身があまりできていなくて、「一体何を作ればいいんだ?」みたいなところから始まったので大変でしたね。

あと、最初は「これコーチングじゃなくない?」ってモヤモヤしてて、「ネーミングから変えた方がいいのでは?」みたいなところから考えていました。

最初はモヤモヤしていたという秋田さん

(浅野さん)私も同じ感じです。最初におりてきた内容がすごくフワッとしていたので、そこから内容を固めるまで、確認しないといけないことが多くて大変でした。

(小嶋さん)Smart相談室に入ってから、一番意味がわからない状態で始まった案件でした(笑)でも意味がわからないからこそ、いろんな人に意見を聞いて、いろんな議論も交わせました。「そもそも選抜型コーチングってネーミングから違うんじゃないか?」みたいな話とか、もう根底が変わってしまうような話し合いもして、大変だったな〜。
QAも大変でしたけど、一番頭に残ってるのはデザインのラフですね。フィックスさせるのが何よりも大変でした。

(秋田さん)開発陣もめちゃくちゃそろっていたわけじゃないし、レビューしてもらう方々も初見ではしっかりと理解できないところがありました。そこを擦り合わせるのが大変でしたね。

(小嶋さん)大変でしたね〜。でも、今となって思えば、それによってチームの課題感もわかって、すごく良かったんじゃないかなって思います。

(山根)課題感というのは?

(小嶋さん)どうやったら効率的に共有できるのか、そもそも認識をどこまでちゃんと合わせるのか。最初から完璧にリリースすることはできないと思うので、どこまでの機能を実装させるのか、どこまでのデザインにするのか……。そういう話し合いがフワフワしたまま進んでいたので、そこが課題だったんじゃないかなと思います。

大変な中でチームの課題を見つけた小嶋さん

手探りで進める中で、組織のバリューを体現

(山根)実は、「不確実性に立ち向かうのってキツイから、やらせてみたらいいんじゃないかな」っていう話が裏で出ていて。とりあえず納期だけ区切って「あとよろしく」でやってみようということで、要件も詰めないまま投げたんです。

それでも自分たちで要件を詰めて、納期までにやりきったというところが、今回一番成長したポイントかな。バリューを全部体現しましたね。みなさん、バリューについてはいかがですか?

Smart相談室の5つのバリュー

(小嶋さん)「個人の尊重」になるかわからないですが、話し合いがヒートアップした時でも、お互いの意見を尊重し合って形にできたというのはあります。

あと、何よりも「スピード」感。「納期までに終わらせなきゃ」というのがすごくあったので、それを意識したことによって、秋田さん、浅野さんと密に連携できたんじゃないかなと思います。

(浅野さん)私も今回の案件では「スピード」が体現できていたかなと思います。デザインの段階でフローが全然決まっていなかったので、ビジネスDiv.マネージャーの伊禮さんに聞いたり、Figmaでフローのラフを作って1日に2回ミーティングをやったりして、デザインを早くフィックスさせるっていうのをめちゃくちゃ意識してやってました。

「スピード」を特に意識して動いた浅野さん

(秋田さん)スピード感は、QAの時にめちゃくちゃ感じました。従来は実装が終わってからQAが多いんですが、今回はリリースが迫っていたので、実装中にQAのテスト設計とかを行ってもらってたんです。このくらいの規模だったら1週間くらいかかるところを、実装が完了した翌日にQA開始みたいな。ここのスムーズさがすごかったなと思ってます。

それから「失敗の歓迎」。この3人で振り返りミーティングをやった時、「大変だったね」と言いつつもしんみりした感じではなくて、「次の開発でどうやったら同じような失敗を繰り返さないか」という前向きな議論ができました。

(山根)マネジメント総括の視点で言うと、「個人の尊重」については「まあ失敗してもいいよ」って感じで案件を任せました。この3人のメンバー間では、それぞれの領域をお互い尊重して、お互いを信じて業務分担できたのかなと思っています。
あとは「健康的選択」かな。少し残業はあったものの、すごくブラックな感じではなかったので。

バチバチしながらもお互いを尊重し、納得感を得た

(宮田さん)他のメンバーと連携するうえで気をつけていたことや、今回に限らずコミュニケーションで心がけているのはどんなことですか?

(秋田さん)個人的に気をつけていることが2つあります。ダメなところはダメってちゃんと言うことと、人格を否定しないこと。ダメなことを指摘するのは大事なことだけど、その中で人格否定は絶対にやってはいけないというか、仕事するにあたって関係ないと思っているので。

(浅野さん)私は、他領域でも何か気になったら共有することです。

(小嶋さん)私も、違和感があったらすぐにミーティングをお願いするように心がけていました。

当時を振り返る4人

(山根)特に最初の頃は「選抜型コーチング」というものに対しての考え方が定まっていなくて、みんなの理解がズレていました。そもそもコーチングは、人に強制されるのではなく個人から引き出していくものですが、「それを選抜するってどういうこと?」「それってコーチングじゃないよね」みたいな議論があって。そこを深掘りして形にしていく中で、バチバチの議論もあったけど、お互い納得感を得て開発を進めたっていうのがいいところでしたね。

(秋田さん)フローを決める時にもバチバチがありました。でもおもしろかったな。新しいものを生み出す時にバチバチがないのって、おかしいじゃないですか。

(山根)組織が崩壊してしまうのは良くないけど。

(小嶋さん)崩壊してしまったら、それこそ「個人の尊重」ができていないことになっちゃいますからね。

(山根)個人を尊重しながら、お互いのよりどころを見つけてやってきたことで、良い結果になりましたね。「選抜型コーチング」は、既存のものをベースにしている案件と比べると、より「新しいものを作り出した感」があるんじゃないかと思います。

みなさんいい笑顔です

今回の経験から学び、次に活かしたい

(山根)最後に、今後挑戦したいことややってみたいことがあれば、ぜひ聞かせてください。

(浅野さん)もっと大きい案件のデザインなどをやっていきたいなと思いました。

(秋田さん)今回は「一気にデザインやって、一気に開発やって、一気にQA」って感じだったんですけど、大きい規模の開発になったら、「細かく割って、細かくデザイン、細かくQA」と細かく回すプチアジャイルみたいなスタイルのほうが、もっとうまくいくんじゃないかなと思うので、今後やってみたいです。

(小嶋さん)QAを一番最後にするっていうのは大変だったので、本当に最初の方からテスト駆動開発とか、そういう感じでサイクルを回してみたいなと思いました。

(山根)素晴らしいですね!ぜひお願いします!

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