Smart相談室、私の原体験と「今」
Smart相談室は藤田の原体験が元になっています
2021年2月に株式会社Smart相談室を設立して3年が経とうとしています。早いですね。プロダクト「Smart相談室」は私の原体験を元に創りました。これまでのマネージメント経験の中で体験したことを元にペインを解消するようなサービスにしています。当初の想いは下記のnoteに書かれていますのでご参照ください。
原体験がプロダクトになり、PMFしていく
原体験を元に創られたプロダクトは、カウンセリングサービスとハラスメント窓口サービスを提供するものでした。そのニーズは大きく、今なお、人事労務担当者さまから多くのお問い合わせをいただいています。そのニーズへの対応としてわかりやすくプラン化されたのがSmart相談室「メンタルケアプラン」です。「何でも相談してイイ」というコンセプトのもと、メンタル不調になる前にご活用いただけるという原体験の想いがそのまま形になったサービスです。
多くの企業さまでストレスチェックが徹底できていない・・・
メンタルケアプランのご案内をする中で、気づいたのがストレスチェックの実態についてです。端的に言えば、ストレスチェックを導入されている企業さまでも、その利用率は低く、また、ストレスチェックの結果についての分析、改善策が打たれていないという実態に気づきました。
「利用率を上げた方がいいよね?」と思ったのですが、それよりも、ストレスチェックを受けないことで「自分の状況に気づけていない社員の方がいるのではないか?」その想いの方が強かったです。
その結果、Smart相談室では、社員の方が法定のストレスチェック期間に関係なく、ストレスチェックをご活用いただけます。その結果を企業に伝える必要はありません。社員の方が、ご自身でご自身の健康状態について知ってほしいです。仮に、会社に内緒で受けた(笑)ストレスチェックで結果が良くなかった場合、ご自身による操作で、会社に内緒で医師面談やカウンセラー面談を設定できます。
相談者さまは、必ずしも調子が悪いわけではない
Smart相談室をリリースしてから一番の気づきは、相談者さまは「必ずしも調子が悪いわけではない」ということです。「何でも相談してイイ」、「調子が悪くなくても相談してイイ」って言っているので当然なんですが、いろんな相談、調子が悪くない方からの相談、が多いんですね・・・。カウンセラーの方々からの声から察するに98%くらいの方は調子が悪いわけではなさそうなんですよね・・・。でも、確実にみなさんモヤモヤしている・・・。それがやってわかったことです。
個別な状態に対して適切なアプローチが必要
「必ずしも調子が悪いわけではない方」が多いという現実を前に、対人支援は何でもそうだと思うんですが、個別の状況に対して適切なアプローチが必要なんだなぁということを、相談者さまの声から学びました。
具体的には、相談者さまは、カウンセリングとかコーチングとかティーチングとか、アプローチ方法を理解しているわけではないですし、アプローチ方法にこだわっているわけでもないんですね。その状態に適応するために、カウンセラーの方々の属性や考え方、バックグラウンドなどをなるべく幅広く選べるようにしました。その結果、今では数百名のカウンセラーの方に在籍していただけるまでになり、Smart相談室のカウンセラーはいわゆる「カウンセラー」ではなく、さまざまな資格を持った方々の集合体になっています。
「Smart相談室カウンセラー」≠「一般的なカウンセラー」という状況です・・・。参考までに下記のような資格をお持ちの方々になります。
理解されていないが使われるコーチング・・・
そんな中、大きなトレンドとなっているのがコーチングサービスです。Smart相談室ユーザーの25%程度の方がコーチングを活用されています。ここで面白いのが、コーチング初体験の方やコーチングを受けた経験が浅い方がかなりおられることなんですね・・・。お話を聞くとほとんどの方が、
・コーチングについてよく知っているわけではないが、興味があって申し込んだ。
・一度、コーチングしてもらったらハマった。
など、コーチング自体への理解度に関わらず、その効果を実感されて、定期的に利用をされているんです。この現状は、「従業員のモヤモヤを解消すること」と同時に「コーチやカウンセラーの活躍の場を提供すること」を目指しているSmart相談室にとっては、お宝を発見したような嬉しい出来事です。
経営者さまとのお話の中から
最後に、Smart相談室をご活用いただいている経営者さまからお話をお聞きした際に、気づいたことを2点記載しておきます。
1点目、Smart相談室をご活用いただいている企業さまの多くは、組織状況の把握について独自の取り組みをされてることです。仮に、企業さまがSmart相談室の導入を検討される際、その効果について検討されます。
Smart相談室が把握できる内容として各社さまの相談数やオープンにして良い相談者さまの声などをお届けすることは可能です。そんな中で、多くの企業さまでは既に組織状況を把握、分析する指標をお持ちで、その指標に沿って、仮説を立て検証されています。
これまで、「法制度上、企業の義務なので、社員の健康、パフォーマンスに関わるサービスを導入されていた企業さま」に置かれては、そもそもその効果検証も行われていない、という状況があるようです。
2点目は、社員の成長にコミットしてスキルコントロールを行われていることです。Smart相談室のユーザーさまは、社員の成長を経営課題に設定されており、そのスキルコントロールにコミットされている企業さまが多いです。最近の流行り言葉でいうと、タレントマネジメントなんていわれるものです。昨今では、社員の健康への想いと同じようにスキル習得への想いも強くリクエストとしていただくようになりました。その結果、Smart相談室では基本的なビジネススキルを1on1の形で習得できるセッションを用意しました。
Smart相談室は次のフェーズへ
Smart相談室は、もともと私、藤田の個人的な体験から生まれました。その後、更なるペインを発見し、そのペインを解消するべく進化を続けています。利用企業さまが増え、相談者さまが増え、これまで以上に責任感とスピード感を持って、今の時代に即したEAPサービスを展開していこうと思います。
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