【Smart相談室|開発秘話 Vol.5】 開発リソースの効率利用
Smart相談室 カウンセラー事務局のりよーなです!
たまたま代表の藤田さんとエンジニアチームの責任者の亘さんが話している席にお邪魔することがあり、開発秘話を記事にしよう企画の最終回、第5弾。最終回のテーマは「開発リソースの活用」。多くの課題をどのように乗り越えているのかをご紹介します!
前回の記事は👇👇から、どうぞ!
Smart相談室とは?
Smart相談室は、従業員のメンタルヘルスをサポートする「オンラインカウンセリングサービス」です。組織の中に、ちょっとしたモヤモヤの段階から相談できる相談窓口としてご活用いただいています。
ポイントは、「メンタル不調になる前に」相談できること。
メンタル不調になる前に、休職に至る前に、どんなことにも寄り添うのが
Smart相談室です。
Smart相談室の開発方針
Smart相談室では、大きな開発はアジャイル開発という方針で行っています。アジャイルとは、直訳で「素早い」「機敏な」という意味です。
計画したものを設計、実装して、テストを行うというサイクルを、機能単位の小サイクルで繰り返すのが特徴です。
実際に開発を行う時には、以下のような流れで行うことが多いそうです。
①ざっくりとしたやりたいことを出し合う
②プロトタイプを藤田さんや全体に上げる
※仕様検討、UI設計もエンジニアさんがやっているそうです
③意見をもらって変える
仕様決めから開発、ユーザーの意見を拾って改善する一連の流れに携わることができます。
エンジニアとしてのやりがい
亘さんは、上記のように全工程に入れるというところが、エンジニアとしてやりがいがあると言います。
その中では、多くのチャレンジがあるそうです。
メンタルヘルス事業に関わるのが初めてというメンバーがほとんどのため、開発にあたって知識の収集から始まります。
厚労省の提供しているガイドラインや、各種説明書を読み、それを共有しながら開発を進める…みんな自律的にスピード感を持って動いていて、1人ではなくみんなでという意識があるからこそ、良いサイクルを回せています。
限られたリソースの活用
ユーザーさまの声をどんどん反映してくださっているエンジニアさん。ここで湧いてきた疑問は、「どうやってお仕事を回しているのか」でした。
伺ってみると、「温度感とニーズ感」を踏まえて、優先順位をつけてい
ると教えていただきました。
まず温度感は、「今の必要度合い」を測っているもの。
普段のPDCAの改善と、新規開発とを比較した時、どちらか一方が大事ということはありません。だからこそ、藤田さんやビジネス側のメンバーと密にコミュニケーションをとり、今この時、ユーザーさんや社会に必要かどうかを判断しているそうです。
ニーズ感は、ユーザーさんから「本当に欲しいと思われているか」を測るもの。こちらはこれまでのnoteでもお伝えしてきた通り、相談者さまの声を聞き、欲しい物を作るというブレない価値観が表れています。
そして、何よりも亘さんや藤田さんがメンバーを信頼し、役割分担を決めて開発を進めていることが、多くのお仕事を回せている要因なのだと感じました。
印象的なエピソードとして、MTGについてのエピソードがあります。
2-3人のエンジニアさんのみでMTGを組む時、「なんで自分は呼ばれないんだろう」という疑問が湧く人がいないのだそうです。
これは役割が明確であるから成り立つのだと思います。それぞれの担当者がメンバー間から見ても明確ですし、自分自身でも役割を理解していることで、不安になることなく仕事に向き合えます。
こうして、限られたリソースを最大限に活かして、今のSmart相談室が成り立っています。
これからの目標
亘さんに、これからの目標を聞いてみると、「改善内容が示せるようになりたい」ということでした。短いスパンでPDCAサイクルを回し、改善/開発するスピードが速いSmart相談室。
ユーザーさんにとって、「この時に出した要望を取り入れようとしてくれている」というのは心強いと思いますし、そして相談者さまにとっても、変化が見える方が安心いただけると感じました。
そして、これからもユーザーさんの声をいただけるようにしたいということも仰っていただきました。「意見集まらなくなったら終わり。ずっとみなさんの意見をもらう姿勢でいたい」という亘さんの言葉に、背筋が伸びる思いでした。
あとがき 〜Smart相談室のエンジニアを目指す方へ〜
これまでnoteを執筆させていただいて、印象に残っているワードは、
「相談者さま目線」と「メンバー間の信頼と自律」です。
開発は全て、相談者さまにとって使いやすいか、相談しやすいかという基準で開発されています。導入いただいている企業さまからいただく要望と実際の相談者さまの声が異なることもありますが、企業さまの意見も参考にしつつ、最終的な判断はやはり「相談者さま目線」で行われています。
そして、マネージャーの亘さんがエンジニアさんそれぞれの得意分野や能力を理解し、成長できるフィールドを与えてくれる環境下にあり、メンバー同士が相互に信頼し合っていることがわかりました。
お互いを信頼しているからこそ、それぞれの業務に専念でき、考えるべきことを考えられるのだと思います。
最後に、マネージャーの亘さんから、Smart相談室のエンジニアを目指す皆さまへメッセージをいただきました。
お話を聞かせてくださった、藤田さん、亘さん、エンジニアの皆さん、本当にありがとうございました!
【付録】これまでの流れ
Vol.1
開発文化が生まれた瞬間〜Gフォームからプロトタイプへ〜
Vol.2
役割分担 〜相談者ページ、企業側ページ、カウンセラーページ〜
Vol.3
デザインを力に 〜デザインの落とし込み〜
Vol.4
必要なものを創る 〜クライアントの真の声〜