入社間もない若手3人に社運を賭けたプロダクト開発を任せてみた
Smart相談室、2023年8月にコーチングサービスをリリース
Smart相談室は、2023年8月にコーチングサービスをリリースしました。現在、Smart相談室ご利用のうち20%強がコーチングサービスへのお申し込みです。このサービスをこれまでの遷移から独立させ、コーチングに特化したフローを提供するために、新しいシステムを開発し、既存サービスに組み込みました。
この作業を担当してくれたのが、入社間もない若手メンバー3名、エンジニアの秋田さん、デザイナーの田井さん、QAの小嶋さんです。
今回、この3名に、無事リリースを終えた心境をエンジニアグループ責任者の亘さんがインタビュー取材したものを記事化しました。Smart相談室のエンジニアがどのように仕事をしているのか、Smart相談室のエンジニアグループがどのような価値観を持ってプロダクトを開発しているのかが垣間見えると思います。
2023年8月にリリースされたコーチングサービスは、トップ画面から、コーチングサービスへ遷移、コーチの選択、日程の調整、コーチングの内容の検討を行って、コーチングセッションを受けることができます。そもそもコーチングを受けたことがない方が初めての体験として、コーチング経験者はもっと自分に適したコーチと巡り会うために、ご活用いただいています。現在では、相談申込全体の20%ほどがコーチングサービスへのお申し込みです。Smart相談室がコーチング文化の裾野を拡げて、働く皆さんの成長を促すことができれば、幸せです。
まさか全部任せてくれるとは思わなかった!!社運をかけたプロジェクト
(亘さん)コーチング、大変でしたか?
(3人)大変でした!!!!!!!!笑
(亘さん)2023年9月にリリースしたコーチングサービスですが、コーチングサービスを単独でリリースするプロジェクトが持ち上がった際に、自分の心の中では、今回の3人に担当してもらうと決めてました。普段であればサポートしてくれる山根さん、長濱さん、茂木さんがいない状態で、私もあまりタッチしないような環境で開発を進めてみようと考えていました。
最初はどうなるかな?って思ってましたが、無事リリースできて良かったです。お疲れ様でした&ありがとうございました。当初、この話をお願いされた時、どう思いましたか?
(田井さん)私は、デザイン担当なんですが、もし自分一人でやってたら出来なかっただろうなぁと思いました。コーチングのデザイン業務を進める中で、所属するデザインチームで定期的な共有会を行っているのですが、その中でこのプロジェクトの内容を共有し、他のデザイナーからフィードバックをもらってたんですね。その取り組みがとても有意義で、私としてはデザインチーム全体でコーチングプロジェクトを進めたと感じています。
(秋田さん)私はシステム開発が担当ですが、初め話を聞いた時は、結構油断してました。「こんなん一部機能を外出しするだけやろ」くらいに思ってました。「そんなん1時間くらいで終わらせたるわ」みたいな。
が、その後、ちょっと調べただけで、あれやこれや、やらなければならないことが多くて、その実装をする中でもまた影響範囲が広いことがわかってきて、予想以上にでかいものだったっていう感じで、もっと最初から油断せずに取り組めばよかったなと思ってます。
(亘さん)秋田さんは、確か最初のブリーフィングのMTGが5分ぐらいで終わりましたもんね・・・。
「コーチングやってもらいたいんだけど」
「いっすよ!多分、大丈夫じゃないですかね!」
みたいな感じで終わった・・・
他の開発もあるけど大丈夫なのかなと思ったけど・・・。
(亘さん)QAに関しては、リーダーの茂木さんと話をして小嶋さんにお願いしようという話になってお願いしました。お願いされた時、どんなお気持ちでしたか?
(小嶋さん)私も「一部機能を外に出すだけ」と聞いていて、「外に出すだけなんだ」と思って、大丈夫だなって安心してました。でもその後すぐに、
あれあれ?みたいな感じになってました・・・でも、嬉しかったですね。任せてくれるのが嬉しかった!
(亘さん)ちなみにプロジェクトが始まった際、皆さんは入社何ヶ月目ですか?
(秋田さん)6ヶ月目ですね・・・
(田井さん)3ヶ月目ですね・・・
(小嶋さん)2ヶ月目ですね・・・
(亘さん)入社間もないですね・・・。創業期からいるシニアエンジニアなしで、入社6ヶ月以内のメンバーで推し進めたプロジェクトであるということも、今回のポイントですね。本当であれば、リードするエンジニアをつけた方が良いのかもしれないですが、私は、みんなの実力であればできると思うので、お願いしました。
「個人のキャリア」と「組織の方向性」が一致している
(亘さん)今回のプロジェクトって、ちょっとハードルが高ったり、工夫が必要だったりしたと思うんだけど、そもそも、みんなのキャリアパスと結びついているのかな?
(秋田さん)結びついてますね。私は、自分のキャリアとして「色々なことができるエンジニア」になりたいと思っていて、今回は、要件定義からリリースまで一貫して担当させていただけたので、正しく自分がなりたいエンジニアの作業が経験できたと思います。
(田井さん)そうですね、結びついていますね。私のキャリア上の課題は「コミュニケーション」なので、今回、プロジェクトを進めるにあたり自分のスキルを持って、他職種の方々、関係各所の皆さんとのコミュニケーションをとりながら、成果物の形を擦り合わせていく作業は非常に良い経験になりましたし、私自身の課題を克服するきっかけになったと思います。また、技術的な話として、フロントエンド、バックエンド、それぞれとの繋ぎ込みに関して、私の方で担当させていただけたのが非常に嬉しくて、良い経験になりました。
(亘さん)それぞれ、ちょくちょくMTGされてましたよね。
(3人)そうですね、必要に応じて、随時MTGを設定しながら進めました。このMTGを設定するか否かの判断、その進行をそれぞれが行う、というところも非常に勉強になりました。
(小嶋さん)私も自分のキャリアパスに結びついていますね。私のキャリアの第一歩になったんじゃないかと思います。QA業務に関しては、これまでサブでやっていた経験を活かして、全部自分で担当するということ自体がありがたくて、嬉しくて、やりがいを持って進められました。コーチングに関しては、ほとんどの仕様について理解し、QAとして成長できたと思います。
「これは私がやった!!」 そう思えるんです!
(小嶋さん)作業をしていく中で、とにかく納期に遅れないようにしなきゃ、バクを出してはならないって思いが強くて、リリースされた時は、「やったーーー!」って心から達成感を味わっていました。
(秋田さん)どんどん課題が出てくる中でこれでもか、これでもか、って改善を重ねていくとやりがいと共に、もっと勉強しなきゃいけない、もっと出来るんじゃないかって思いが強かったです。リリースされた時に、達成感と
共に次へのチャレンジを望む気持ちも持っていました。
(田井さん)私は、リリースされて、トップ画面に自分が担当した機能への導線が表示された時に、「やった!自分がやったやつだ!」と素直にとても嬉しく思いました。達成感もめちゃくちゃありました!しかも、その後、直ぐにユーザーからのCVが発生して、感無量でした!同時に、自分の改善点を冷静に受け止める自分もいて、「あの時にこうすれば良かった」と思うことがあって、まだまだ頑張りところがあります!今回、私は、初めて自分のサービスとして自分一人でデザインを担当させてもらって、これまでダイレクトに反応が返ってくることがなかったんですが、今回は、すごく反応を頂けて、「これは私がやったんだ!」っていう感覚がすごく強いです。社内の方が、私がデザインしたキャプチャーをSNSで拡散してくれたりして、本当に達成感と充実感で満たされました。この環境、良い!すごい!と思いました。
リリースしたら、404!OneTeamで対応!
(亘さん)みんながやったものがリリースされた時、404になったよね!あれ、どう思った?
(小嶋さん)QAとしては、「胃がキュっ」ってなりましたよ!
(3人)笑
(秋田さん)エンジニアとしては、「なんでやーーー!」って思いましたよ。
(亘さん)リリース直後の404に限らず、色々と問題はあったと思うんだけど、助けてもらったこととか、サポートしてもらったこととかってありますか?
(田井さん)私はデザインチームから全面的に助けられています。第三者的な視点でフィードバックをくれて、「自分の思い込み」と「あるべき姿」とのギャップに気づかせてくれることが多かったです。また、1on1でエンジニアの方からもらうフィードバックは非常にためになりました。
(亘さん)田井さんの作業で一番印象に残っているのは、全体像がFigmaにアップされて、「さぁ、これからプロダクトに落とし込むぞ!」って段階の時で。やったー!とうとうダァー!って思ったね。
(秋田さん)私の場合は、開発の大詰めの際に、風邪で1週間休んじゃって、その際に他のエンジニアの方が開発を進めていただいていたのは、本当に助かりました。完全に自分の責任なんですけど、あのタイミングで1週間休んじゃう自分もどうかと思うんですが・・・
(亘さん)そうそう、あれは心配したーー!!何かあったんじゃないかと思って・・・笑
(秋田さん)ほんと、すみません、ご心配おかけしました。体調管理に気をつけます。
(小嶋さん)今回のプロジェクトの前にアサインされていた案件が押しちゃって、当該の案件も進めないといけないし、このプロジェクトは絶対に成功させたいし「どうしよう、どうしよう」って思ってて、「ちょっと、逃げたいな」って気持ちも出てきて、あーーーーって思ってたら、QAのリーダーが「現実的に考えて、納期の延長、スケジュールの調整をみんなに提案しよう」って言ってくださって、その時から、みんなで進めているプロジェクトだから、正直に現実に対応しなければならない、私は一人じゃない、QAもチームなんだって思えて、精神的にとても楽になりました。お陰様で、作業自体はどんどん進められて、リリースに辿り着けました。
(亘さん)新しいメンバー3名で進めることのメリットはありましたか?
(小嶋さん)いろんなことを質問しやすかった、聞きやすかったですね。
(秋田さん)田井さん、小嶋さんが、頻繁に確認をしてくれるので、やりやすかったです。
(田井さん)役割の中間にあるような業務について、気軽にお願いしたり、巻き取ったりができたのが、良かったですね。
「やってみてわかること」を経験させてくれる環境
(亘さん)辛かったこと、大変だったことってある?
(小嶋さん)リリース日が、じわじわ後倒しになったいく中で、「大丈夫かな?」っていう、漠然とした不安があって、それは辛かったですね。今回のプロジェクトは一番スケジュールがタイトでしたね。前後の開発案件との兼ね合いもありますし、外部への情報発信のタイミングもありますし、影響範囲の広いプロジェクトは、こんな感じなんだなぁって経験できました。
(秋田さん)他の開発プロジェクトとの兼ね合いはありましたねぇ。それぞれの進捗によって、他の案件へも影響が及ぶことを痛感しました。あとは、要件定義が甘かったところですかねぇ、「機能を外出しするだけ」と思ってましたから・・・、学びました!
(田井さん)「開発ブランチの分け方」について勉強しましたね。どのように分ければ効率が良いのか、いつの時点で何と何をマージするんだ、誰が責任を持つんだって、色々考えました。自分のスキル不足、経験不足を認識したと同時に、やってみてコツも掴めました。非常に良い経験でした。
こうやって「経験」を次に繋げて行くんだなぁ、という気づき
(秋田さん)自分の責任でやってみて、担当領域が違うメンバーで、少人数でプロジェクトを進める時には、1日1回10分でいいので、擦り合わせをするMTGを設定した方がいいなぁと思いました。そのMTGの設定も、自分達で責任を持ってやった方がいいなぁとも思いましたね。その方が圧倒的に効率がいいように思います。
(亘さん)そうですね、開発だけどチームでやっていることだしね。弊社は、システム開発において、やってはいけないことはあまり無いので、どんどんご自身の判断で試してもらって良いものを残していってもらえれば良いですね。
(田井さん)プロダクト「Smart相談室」はUI/UXの観点ではもっともっと改善する部分があることがわかっているので、私は、その課題解決のとっかかりとして今回のプロジェクトがあったと意味付けています。今回の進め方が非常に勉強になったので、これをきっかけにプロダクト全体のUI/UX改善に着手したいです。
(小嶋さん)QAに関しては、業務的には変わらず、作業を進めていくという感じなんですが、プロジェクトとして進める上では、もっと効率を上げられるだろうなぁと思うことが結構あるので、その部分を今後の作業に活かしたいです。
(田井さん)今回のプロジェクトもそうだし、会社全体の雰囲気もそうなんですけど、デザイナーとか、エンジニアとか、QAとか役割に関係なく、どんどん別領域の活動に入って意見できたり、情報交換できたりするのが非常にいいですよね。開発のスピードが上がりますし、推敲される深みも増しますし、自分のモチベーションアップ、スキルアップにも繋がっています。この部分は本当に、恵まれた環境だなぁって思います。「みんなでやろ」って感じですよね。自分が興味あってどんどん手挙げて入っていいよみたいな感じで受け入れてくれるのがすごくいいなと思ってます。
あと、そんな風に作業を進めていると皆さんの頭の中が見えるというか、どのように考えいるかがわかるのがいいですね。
(小嶋さん)本当に意見が言いやすい、発言しやすい、質問しやすいですよね。否定されることもないですしね。
(亘さん)良いアイデアは必ず出てますからね。
(秋田さん)コミュ力が高いのもいいですよね。このチームであれば、もっとやれると思いますね。もっともっと開発して、社会に価値を提供していきましょう!
(亘さん)では、このあたりでお開きにしましょう!コーチングサービスのリリースお疲れ様でした!
(3人)お疲れ様でしたーーー!