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【相談者さまの声】 定年退職とSmart相談室と私

Smart相談室CEOの藤田です。2021年10月からスタートしたSmart相談室ですが、スタート以来、さまざまな方にご利用いただき、その人生をサポートさせていただいています。「何でも相談してイイよ」、「調子が悪くなくても相談してイイよ」が広がり、様々な場面でご活用いただけるようになってきました。その中には、我々サービス提供側が勇気をいただけるものも多くあります。また、その場面に共感いただき、自分も同じような境遇で救われた、という相談者さまも多くおられます。
今回から、そんな相談者さまの事例をご紹介していきます。第一回目は、長年務められた会社を定年退職される薬剤師の先生、田中先生の声を聞かせてもらいました。
Smart相談室からは、カウンセラー事務局のまゆこさん、担当CSの那須さん、代表の藤田が参加して、そのインタビュー内容を記事としてお届けさせていただきます。

*本件は、田中先生が所属される福島県会津若松市の会喜グループさんのnoteに掲載されている内容に着想を得ております、詳細下記参照ください。


定年退職で「終わっていくんだなぁ」

(藤田)田中先生、定年退職ということで、お疲れさまでした。定年退職に際して、どのようなお気持ちだったんですか。

(田中先生)ありがとうございます。いきなりですけど、定年退職という出来事を前に、「終わっていくんだ」、「どんな風にフェードアウトしていこうか」と今思えば、前向きではない気持ちだったんですよね。
でも、今、60歳を迎えて、自分が小さい頃、見ていた自分の祖父のような「歳とった感じ」じゃないんですよね。やっぱり、今の世の中は人生が長いんですよね。60歳って全然、元気なんですね。
そんな中、個人的な話になりますが、私自身は病気をしたこともあって、体力の衰えを実感することがあり、弱気になっていたのかもしれないです。
端的に言えば、

衰えつつある自分の体力を持って、会社にどのように貢献して、どのように最後を迎えようかなぁ

田中先生のインタビューから抜粋

という思いが強かったですね。前向きじゃなかったかも。
今から、2年くらい前に役員の任を終え、1年半くら前に管理職の任を終え、徐々に自分のポジションだったり、役職だったりが減っていって、一薬剤師として、「どんな能力が発揮できるのかなぁ」、「どんな貢献ができるのかなぁ」なんて考えるうちに、「どんな風にフェードアウトしていこうか」っていう思考になって来たんですよね。直近までは、それが普通の思考で、「あぁ、終わるんだなぁ」、「終わりかぁ」なんて考えてたんですね。
僕らの時代は、自己犠牲を強いられる部分もあったので、一薬剤師として今の会社に勤務させていただきながら、妻との時間を大切に、これまで苦労をかけてきたものに対して恩返しをしていこうかなぁ、って感じですよね。

田中先生

人に相談するとかは、あまり慣れてないんですよ

(藤田)キャリアについて考える機会はありましたか?

(田中先生)スキルについては薬剤師ですから色々と勉強しましたよ。
職という面では、幸い私は、家業を手伝ったり、一般企業に勤めたり、薬剤師でない仕事をしたり、とキャリアとして様々な経験をさせていただいてきました。いわゆるリセットだったりターニングポイントみたいなのもありましたよね。なので、ある適度、自分のキャリアには向き合って、考える機会は多かったと思います。そんな私でも、今のキャリア教育のように、自分のキャリアをしっかり考えたり、そもそもそのような考え方を学ぶような経験はなく、今の若い世代の方々は、キャリア開発について学ぶ機会が多くて羨ましいですよね。

(那須さん)田中先生は、キャリアについて、周りの方にご相談とかされなかったんですか?

(田中さん)私は昔の人間ですから、人に相談するとかは、あまり慣れてないんですよね。妻くらいかなぁ。歳をとって、より相談しなくなったかもなぁ。Smart相談室も会社が導入してからしばらく経って、定年退職の件があって、周りに進められて利用しました。考えてみれば、人口構成的に定年退職者が増えていく傾向と、健康寿命が伸びて働ける期間が伸びる傾向が相まって、会社としても、定年退職の考え方、捉え方を見直さなければならないというものあったんですよね。そんなタイミングで私もSmart相談室の活用に至ったんです。結果的に、今後、定年退職するメンバーのお手本になれたんじゃないかな。

(那須さん)相談に際して、不安とかは、なかったんですか?

(田中先生)ありましたよ。不安だったので、なるべく年齢の近い方を選ばせてもらいました。(笑)自分の気持ちを察してくれそうなね。多分、相談したくても、初めの一歩が踏み出せない方もおられると思うんですよね。でも、私の体験を読んでもらって、是非、活用してみてほしいですね。食わず嫌いせずにね、私の経験をもとに「良かったから、使ってみなよ」って伝えてあげたいです。

コーチからの問いかけに「目から鱗!」

(藤田)Smart相談室を使ってみて、いかがでしたか?

(田中先生)Smart相談室を使ったことで、私が勝手に持っていた固定観念が覆されました。そもそも話すことでスッキリもしたし、非常に有意義で、定年退職を迎えるような方はもちろん、ちょっとモヤモヤしている方にはぜひ、おすすめです。
話しながら、「あぁ、自分は選択肢を狭めていたんだなぁ」、「終わりじゃないんだなぁ」、「これからなんだなぁ」って思いましたね。若い世代の人は、Smart相談室を使って「成長した」とか「スッキリした」とか言ってますけど、私は「目から鱗!」って感じなんですよね。
この歳ですから、専門的な何かを教えてもらった、ということではないんですが、今までの人生の色々な物事の踏まえ方が変わりました。

俺、Smart相談室で、コーチング受けて、変わったもんね!

田中先生のインタビューから抜粋

(田中先生)繰り返しになりますが、
「どんな風にフェードアウトしていこうか」
って考えてたのが、
「こうありたい」、「あれがしたい」、「これがしたい」
って考えるようになったんですよね。
一種の妄想なのかもしれないんですが、明らかに前向きな思考になりましたね。妻とのこと、子供とのこと、色々なことを具体的に考えるようになりましたね。そんなこと、考えなかったんですけどね。(笑)
実際に、妻とは、これまでの私の人生の振り返りをしたりね。Smart相談室で話したことも伝えて、妻も「まだまだ、これからよね」なんて言ってね。

思考が変わって、行動、関わり方が変わった

(田中先生)これまで、お世話になったこの会社、組織に対しても、より積極的になりましたね。これまでの地域との繋がり、医療機関との繋がりを会社の資産になるようにやっていきたいし、一緒にやってきた会社メンバーに対して薬剤師のキャリアとして認められる、お手本、モデルになるような活動を続けていきたいですね。
薬剤師って、性別関係なく、できる人であれば70歳になってもできると思いますからね。後輩から、生涯現役の薬剤師が生まれるといいなぁ。
そう思えるのも、Smart相談室を使って、目から鱗が落ちたからでしょうね。


インタビューを終えて

今回、インタビューのオファーをご快諾いただいた田中先生に改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
インタビューを終えて、Smart相談室が、田中先生の人生に多少なりとも寄り添えたのかな?と思っています。田中先生がSmart相談室にご相談いただいたことで、
・ご自身が持っていた「これまで」の社会的な価値観を
・「今ココ」の状況にあった価値観に適応する機会を提供できた
のであればとても嬉しいです。
また、このような田中先生の様子を、この記事を通じて多くの方に届けるこことで、同じような境遇の方へのサポートになれば、さらに幸甚です。重ねて、御礼申し上げます。田中先生、ありがとうございました。


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