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相談者さまにとっての味方であること、共にあることを大切にしたい|関 百合子さん


関 百合子(せき ゆりこ)
1級キャリアコンサルティング技能士、国家資格キャリアコンサルタント

 はじめまして。キャリアコンサルタントの関百合子と申します。私はフリーランスのキャリアコンサルタントとして、企業で働く方、求職活動中の方たちのキャリアカウンセリングを行っています。

 Smart相談室では「最近仕事のモチベーションがなんとなく上がらない」、「職場の人間関係でモヤモヤすることがある」、「これからのキャリアプランが見えなくて不安」、そんなお話をお聴きして、相談者さまが納得いく決断や行動ができるようお手伝いをしています。

してもらったことを、今度は私ができるようになりたい

 新卒の就活時は人の成長や仕事を通じて社会を元気にすることに興味があり、人材業界を志望していました。でも就活はなかなかうまくいかず⋯⋯。結果的に男女関係なく働ける、世の中のニーズがあることを理由に、システム開発会社にSEとして入社しました。

しかしSEの仕事には興味を持てず、プログラミングもいつまでたっても苦手で、同期や先輩に助けてもらってばかりでした。仕事が苦痛で成果も出せず、ずっと自分はダメな人間だと思っていました。かといってやりたいことも思いつかず、苦しい日々でした。

 そんな状態のまま3年以上経過し、さすがにこのままではまずいと思い転職エージェントに登録しました。担当のキャリアアドバイザーは新卒の頃の就活の話やどんなことに興味があるのかをじっくり聴いてくれて、そのうえで次に進む方向性を提案してくれました。

これまでずっと1人で抱えていた心の重荷が一気に軽くなり、見える世界が変わったような気がしました。そして、「今私がしてもらったことを、今度は私が誰かにできるようになりたい」と思いました。結果的に私はその転職エージェントに転職しました。

 しかしすぐにはキャリアアドバイザーにはなれず、配属は情報システム部。今度は社内SEとして、またまた苦手な分野で仕事をすることになりました。やりたいことは見つかったものの、すぐにできるわけではないというモヤモヤを味わいました。

その後ようやくキャリアアドバイザーへの異動が叶い、転職を希望する個人の方の支援を行いました。かつての自分と同じように、「自分に合う仕事がわからない」、「活躍できる場所が見つからない」と悩む人たちを支援できることに喜びを感じました。同時に新卒の就活では、自分の価値観よりも外的な条件を重視していた、つまり自己理解が足りなかったのだと気づきました。

大きなやりがいを感じつつ、新たなステージへ

 キャリアアドバイザーの仕事は充実していましたが、担当の求職者をたくさん抱えて毎月目標数字を追いかけていくうちに、「キャリアに悩む人の話をもっとじっくり聴いて、中立的な立場で支援がしたい」と思うようになりました。

キャリアカウンセリングについて専門的に学ぶことが必要だと思い、2013年にGCDF-Japanキャリアカウンセラーの資格を取得。それを機に転職エージェントを退職しました。自分自身が新卒の就活の難しさを実感していたこともあって、次は大学のキャリアセンターで学生の進路に関する相談にのる仕事を選びました。

 学生の支援では、就活スタートから内定まで、学生によっては1年以上継続して数十回にわたる相談を重ねることも珍しくありませんでした。初めは「周りも就活しているから⋯⋯」とどこか受身な姿勢だった学生が、就活を通じてどんどん自己理解や仕事理解を深めて、主体的に行動していくようになる姿をたくさん目撃しました。そんな風に学生の成長に伴走できることが何よりも嬉しくて、大きなやりがいでした。

 しかし大学生のキャリア支援の仕事にも慣れてくると、また自分自身のキャリアに悩むようになりました。「これまで転職や就職といった、その人に合う仕事を一緒に考えたり内定を得る支援をしてきたけれど、もっと広い意味で働くこと、生きることを支援できるようになりたい」と思うようになりました。

そんなとき、自分自身がキャリアコンサルティングを受ける機会がありました。そこで「今の仕事はやりがいもあるし大きな不満はない。でもそろそろ新しいことに挑戦したい。かといって新しい仕事に就いても同じようなやりがいがあるかわからないと思うと、一歩を踏み出せない」といった悶々とした想いを話しました。

そのとき私の話を聞いていたキャリアコンサルタントが「やる前からやりがいのことを考えてしまう⋯⋯」とつぶやいたんです。そのときは深く考えずにスルーしていたのですが、後でその言葉がなぜか思い出されました。
「やりがいはやってみないとわからないんだから、まずやってみましょうよ!」なんて説得や助言をされていたら、抵抗感が生まれていたかもしれません。結果的にそのときのキャリアコンサルティングがきっかけとなって、10年弱続けた大学のキャリアセンターの仕事を離れる決心がつきました。

CEO藤田さんと

Smart相談室のミッションに共感

 退職後は「就職支援だけではなくもっと広い意味で働くこと、生きることを支援できるようになりたい」という想いを軸に、フリーランスのキャリアコンサルタントとして社会人のキャリアコーチング、派遣社員のキャリアカウンセリング、キャリアに関するコラムの執筆などさまざまな仕事に挑戦していました。

そんなときにSmart相談室のカウンセラーの求人を知り、「転職を斡旋しないキャリアカウンセリングで個人をサポートしよう」というワードに興味を持ちました。「メンタル不調になる前に、ちょっとモヤモヤしたときに気軽に相談できる仕組み」を提供していると知り、まさに会社員時代の自分自身が欲していたサービスだと感じました。

会社員時代の私は、仕事が合っていない、職場の雰囲気になじめない、上司からのハラスメント、転職後のギャップ、病気療養、管理職になったがうまくいかない、仕事と治療の両立、早期退職制度に申し込むか否か⋯⋯など、さまざまな悩みを抱えながら仕事をしてきました。

幸いにもメンタル不調にまでは至らなかったものの、危うい時期は何度かあったように思います。もしもあのとき社外のカウンセラーに気軽に相談できる仕組みがあったら、違う選択肢を検討できたり、もっと気持ちを楽にしてパフォーマンスを発揮して働けていたりしたんじゃないかと思うのです。

 Smart相談室のカウンセラー求人にエントリーし面接の準備をするなかで、働く人の「モヤモヤ」を解消し、「個人の成長」と「組織の成長」を一致させるというSmart相談室のミッションにとても共感しました。
これまで多くの方のキャリア相談にのってきましたが、組織のニーズと個人のニーズがマッチせず、そのギャップを埋められなくてメンタル不調や退職に至るというケースを多く見てきたからです。働く人のモヤモヤの解消を個人と組織の成長につなげられたら、社会全体にとっても大きなプラスだと感じました。

温かい環境に感謝。これからも自己研鑽を続けたい

 Smart相談室にカウンセラーとしてジョインして約1年半になりますが、 カウンセラーの成長と心理的安全性をとても大切にしてくださっていると感じます。毎月行われる研修やグループスーパービジョンは内容の充実度が非常に高く、流れている空気もとても温かいんです。初めて参加したときも、遠慮することなく感じたことを自由に発言できました。

一緒に研鑽するたくさんの仲間、指導してくださるスーパーバイザーの鵜飼さん、支えてくださる運営事務局の方々がいる心強さを感じ、「もっと成長して相談者さまに貢献したい」という想いを強くします。そしてこのような環境を与えてくださることにとても感謝しています。また、国家資格キャリアコンサルタントだけではなく、プロコーチ、臨床心理士、公認心理師、保健師、管理栄養士などさまざまな専門性を持った方と意見交換できることも刺激になっています。

 私はSmart相談室でカウンセラーの仕事を始めてから、キャリアに関する相談だけではなく人間関係やメンタルヘルスに関する悩みが多いこと、自分にその知識や経験が乏しいことを実感し、「メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種」の資格を取得しました。「何でも相談してイイよ」を掲げるSmart相談室のカウンセラーとして、どんな相談であってもしっかりお話を聴けるように、これからも自己研鑽を続けていきたいと思っています。

モヤモヤしたら思い出してほしい

 相談者さまには、「こんなこと相談してもいいのかな」「誰かに話を聴いてほしいけど、誰に話したらいいのかわからない」と感じるときに、Smart相談室を思い出していただけたら嬉しいです。何かモヤモヤすることがあったとき、家族や友人、同僚に話を聞いてもらう人は多いと思います。自分のことをよく理解してくれている人に相談する良さもありますが、利害関係のない第三者だからこそ気を遣わずに安心して話せたり、意外な自分の気持ちに気づけたりすることも多いものです。

「話すことは手放すこと」と言われるように、自分のなかに秘めていたモヤモヤを誰かに聴いてもらうだけでも心が軽くなります。相談者さまにとっての味方であること、共にあることを大切に、どんなお話にも耳を傾けられるカウンセラーでありたいと思っています。


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