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ケアする人たち、すべてへ 「ふつうの相談」Smart相談室でこっそり人気の一冊


こんばんは!Smart相談室のtadaです!
年末年始の帰省で、親戚一同に太ったねと言われました!
そろそろビールではなくハイボールにしていこうかしら。。。

「相談」の価値に真剣に向き合う

Smart相談室PMMの石田さんが、以前社内で勧めてくれた「ふつうの相談」をBiz責任者伊禮さんの勧めもあって、2023年の締めくくりに読むことにしました!
結論、仕事としてケアを行っている人や、友人や家族のケアを行っている人を含め、ケア(≒相談)に関わるすべての人にぜひ読んでほしい内容でした。
(読むのが難しそうでしたら、このnoteだけでも読んでいってほしい!)

相談の価値とはなんぞや

相談に関わる人ってたぶんめっちゃたくさんいます。
・子どもの相談にのる親
・生徒の相談にのる先生
・病気の相談にのる医師
・恋愛の相談にのる友人
・将来の相談にのる先輩 などなどなどなど

相談って無数の形があって、内容に応じて相談する人が変わったりするものですよね。
6歳のこどもに、親の介護に関する相談をするのは難しいし、
90歳のおばあちゃんに、SNSとの向き合い方を相談しても良い回答が返ってくるとはなかなか思えない、、、

でもその一方で、
6歳のこどもからは、介護が必要な親との関わり方に関する根本的な何か大切なことを教えてもらえるかもしれないし、
90歳のおばあちゃんからは、SNSを超えた人との関わり方に関する大切なことを教えてもらえるかもしれない。

なにも、その道を極めた人(今回の例であれば、介護経験豊富な大人やSNS運用が上手な若者)に相談しなくても、新しい気づきを得ることができるかもしれないとは思いませんか?

相談することで生まれる、この「相談」の価値って一体全体何なんだっていうんでしょうね。。。

相談に価値はあるのだろうか?東畑開人さんの「ふつうの相談」を読んで

このnoteでは、本で書かれている内容ではなく、僕自身が感じたことを書きすすめていきますね。

ふつうの相談とは

「ふつうの相談」とは、いわゆるカウンセリングのように個室に二人でなされるものだけを言うのではなく、廊下での立ち話や、用具倉庫の片隅でのひそひそ話、詰め所や職員室でかわされる職員同士のぐちや世間話を含むものである。

「ふつうの相談」東畑開人

本文にも出てくる通り、「ふつうの相談」とは、カウンセリングという形にとらわれず、あらゆる人があらゆる場面で行う相談や話のことを指しています。
僕がこれを読んで想像したことは、自分が何かつらい体験をしたとき(彼女に浮気をされた、祖父母が亡くなった、友人に裏切られた等々、、、)に、具体的に相談をするでもなく、ただただ一緒にいて話しながら時間を過ごすだけで、心が楽になったり前向きな気持ちになった経験でした。カウンセリングという技法で心の不調が回復に向かっていくのはもちろんそうですが、そうではない普段のちょっとしたつながりが自分の心を健康に保ってくれているんだと思いました。

そんな中で、
・医師であれば健康になってもらうためという目的あっての相談の対応
・企業の人事であれば健康に働いてもらうためという目的あっての相談の対応
身近に相談できる人が意外とその人達の目的に沿った相談になってしまうという、立場上の弊害が相談には生まれることも感じました。

その一方で、
うまくいかないときに弱音や愚痴を受け止めてくれて、そのうえで前に進もうと後押ししてくれる人の存在というのも、これを読んでくださっている皆さんにももしかしたらいらっしゃるかもしれません。
何かを専門としているわけではないけれども、「相談」をすることによって生まれる価値というものがここにあるのではないかと思います。

あくまで、医師や人事が悪いという意味ではなく、立場や専門知識を持っているが故に弊害が生まれる可能性があることと、
自分の立場や知識を度外視して心の底からその人のために相談を受け止めてくれる人が、意外と近くにいるかもよということをお伝えしたいのです。

「ふつうの相談」の価値

コロナ禍以降、特に人々のコミュニケーションが寸断される世界観になってきました。それを楽だと感じる人もいます。ですが、物事には良い側面と悪い側面があるもので、その寸断が短期的には身軽であっても、長期的には体に負担を与えている可能性があることは皆さんもお感じになっているんじゃないかと思います。楽なことが悪いというわけではなく、悪い側面をカバーするための何かが必要ですよね。

その一つになりうるのが「ふつうの相談」なんじゃないかと思います。
・仕事や授業の合間に友人と連れ立ってトイレに行く間に話す雑談
・出張なんかの移動中に同僚と話す共通の知人の評判
・同じ方向の帰り道の人と話すそれぞれの家庭での悩み
そういった何気ない日常に実は価値があり、それらが明らかに減ってしまった今、僕たちは意識的にそれらの時間を用意する必要があるんじゃないかと思います。

しかしながら、今までの無意識を今から意識的に行いますとなると、それに対して強烈な違和感を感じる人が大多数だと思います。
あくまで自然発生的に、あくまで自発的に、そういった環境を整えていくこと、それが「相談」の価値をさらに高めるために必要なことではないかなと。

難しそうですけど、おもしろそうじゃないですか。そういった環境を用意して、自分に関わる人たちがちょっとずつちょっとずつ日々を前向きに力強く乗り越えていけるようになる。自分の手柄にしようとなんてしなくていい。周りのみんなが気持ちよく前に進めたらそれでいい。そんなケアの仕方ももしかしたらあるのかもしれません。

ちょっと内容が難しく感じられる場合は、東畑さんの他の本もおすすめですよ〜。ふつうの相談はかっちりした内容なのですが、他の本は語り口調で非常に読みやすくなっています!下記一例!


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