アスリートの私がなぜ国家資格キャリアコンサルタント取得を目指すのか|プロビーチサッカー選手 山辺紗希さん
こんにちは!Smart相談室CEOの藤田です。
Smart相談室は「アスリート応援プロジェクト」という、一人で悩みながら頑張っているアスリートを支援する活動を行っています。
そこで支援している、プロビーチサッカー選手の山辺紗希さんが、今国家資格キャリアコンサルタント(以下キャリコン)を取得するべく勉強しているということを伺い、今回は応援の気持ちでインタビューをしてきました。
キャリコンを取りたい方、勉強中の方の参考にもなるかと思いますので、ぜひご一読ください。
*アスリート応援プロジェクトとは
頑張る人たちをSmart相談室によってサポートしたいとの想いから発足したプロジェクト。 特に、日本スポーツ界が課題として抱えている、現役アスリートのメンタルヘルス対策やキャリア支援、引退アスリートのセカンドキャリア支援を、カウンセリングを通して積極的に推進する新しい取り組みです。支援アスリートに対して「Smart相談室」のカウンセラー相談を無償で提供しています。
発足の想いは以下で語っています。
キャリコン取得を目指す理由
(藤田)山辺さん、こんにちは!今回は山辺さんがキャリコンの試験を受けるという話を聞いて、応援の意味も込めてインタビューさせていただきたく、お時間いただきました。お忙しいなか、ありがとうございます!
初めに確認ですが、試験は何月ですか?
(山辺さん)試験は2025年3月です。大阪で受けます。
(藤田)なるほど、では今は学校に通ったりしながら勉強をしているところですかね?
(山辺さん)そうです。学校には毎週土曜日に行って、8時間みっちりやっています。
(藤田)お忙しいのにすごいですね。頑張って取り組んでらっしゃるんですね。そもそも、キャリコンの取得にチャレンジしようと思ったのはなぜですか?
(山辺さん)私は今人材紹介系の会社で働いているのですが、個人的に仕事の面に関して誇れるものがないと感じていて…。自分に強みが欲しくてチャレンジしています。
(藤田)なるほど。少し話が飛びますが、今もビーチサッカー選手として活動されていますよね?
(山辺さん)はい、ビーチサッカーは、毎週日曜日に地域で集まって練習してます。あとは身体を動かすために、個人で仕事終わりに週2〜3でフットサルをしています。
(藤田)では日中は社会人としてお仕事をしながら、スポーツ選手としても活動しているんですね。そして、そのお仕事が人材紹介関係なんですよね。キャリコンの資格はお仕事で必要なんですか?
(山辺さん)必須っていうわけではないんですけど、キャリコンの学びは仕事に絶対に生かされると思ってます。
(藤田)なにかそう思ったきっかけがあるんですか?
(山辺さん)これまでプロのサッカー選手として活動してきたんですが、引退後「人材紹介って何?」っていうレベルで、全く知らない世界にいきなり飛び込んだんです。
でもなぜかわからないですけど、すごく自信はあったんですよね。「何でもできるわ」っていう自信だけがあったんですけど、いざ飛び込んでみたらうまく結果が出なくて。今まで営業のような仕事は全くしてこなかったので、対人で話すことも一切なかったんです。本当にスキルゼロから今の仕事をスタートしたので、壁にぶち当たりました。半年間くらい打ちのめされていましたね。
そんなときにSmart相談室を使わせてもらって、カウンセラーの岡安さん(*1)にお話を聞いていただきました。仕事の悩みとかも全部聞いてもらって、そのなかで「キャリコンを取ったらどうだろう」という話があったんです。そこから考えて、受験を決めました。
目の前の求職者のために
(藤田)一般的な話なんですが、人材紹介業をやっていてもキャリコンを持っていない人は結構多いですよね。そんななかでも山辺さんは資格取得を目指しているんですね。
(山辺さん)そうですね。求職者さんと面談するときに、これまでは教科書通りの受け答えとか当たり障りのないことしか言えなくて。この状態で、本当に求職者さんのためになることはできているのかなと、違和感を抱きながらやってたんです。そのうち「このままじゃいけないなぁ。この人のためになってないなぁ」って感じるようになって。しかも自分がそんなマインドだから結果も全然出なかったんです。
どうすれば目の前の求職者さんのためになるかと考えたときに、「その人の本当の悩みにちゃんと気づけてなかったな」というのを一番感じていました。
その人がなんで転職したいのかを全然深掘りできていなかったし、一問一答のようなやり方しかできていなかったんで、求職者さんに信頼されてない、心を開いてもらってないなとすごく感じていました。
そこで、キャリコンの勉強を通して、傾聴力を身につけたりすることで、その人の悩みを深掘りできるようになりたいと思ってチャレンジしています。
(藤田)ありがとうございます。一問一答のような関わり方と、今山辺さんがおっしゃったような関わり方をするのでは本質的に違うように感じて、山辺さん自身にすごく変化があったんだなと思いました。
でも、今山辺さんがおっしゃったように本質的な質問をしていくと、「必ずしも転職しなくていいかも」と考える求職者さんもいそうですが、それは大丈夫なんですかね?(笑)
(山辺さん)そうですね(笑)エンジニアに特化した人材紹介を担当しているのですが、話を聞いていくと「必ずしもエンジニアをしなくてもいいんじゃない?」っていうことも多いですね(笑)
(藤田)そうなりますよね(笑)
(山辺さん)はい、なので今は話をしっかり聞いて、エンジニア以外の道も一緒に考えて、お仕事を紹介できるようになったかなと感じています。
お話しした結果、エンジニア以外の職種で転職されて、そこで今も元気に頑張ってるみたいな連絡もいただいたりするので、エンジニアには特化していながら、その人自身のキャリアも考えて転職のサポートをしたいと考えています。
キャリコンはモヤモヤをクリアにしてくれる人
(藤田)山辺さんがキャリコンを取ろうとなったきっかけに岡安さんとの会話もありましたよね。
岡安さんもキャリコンをお持ちですが、人材紹介をしているわけではないので、一口にキャリコンと言っても幅広いですよね。山辺さんはキャリコンに対して、今どういうイメージをお持ちですか?
(山辺さん)そうですね、キャリコンはモヤモヤの部分をクリアにしてくれる人だと思っています。
(藤田)端的にありがとうございます。Smart相談室が相談によってモヤモヤを解消していこうと考えているのとつながりますね。
そう考えたときに、相談をしていなかった昔の山辺さんや山辺さんの後輩に対して、キャリアコンサルティングを受けた方がいいと思うことはありますか?
(山辺さん)それはもちろんあります。悩んだときに相談することで気持ちも前向きになりますし、相談していればこれまで私が経験してきた苦しみも少し変わっていたのかなと思います。
*山辺さんについてはこちらの記事でもインタビューしています。
ロープレってどうやって練習したらいいんだろう?
(藤田)具体的な勉強についてお聞きしますね。
今土曜日に学校で8時間取り組まれているとお聞きしましたが、具体的にはどんな勉強をされてるんですか?
(山辺さん)座学だと、主に理論を学んでいますね。ロールプレイング(以下ロープレ)も行っているんですが、やっぱりロープレは難しいです。同じ講座を受けている方とロープレを行うんですが、自分の思ったとおりにはなかなかいかなくて。それで、どうやって練習したらいいんだろう?って悩みました。
(藤田)そうなんですね。弊社でスーパーバイザーを務めていただいている鵜飼さんは、ロープレを3人でやるといいとおっしゃっていました。クライアントとカウンセラーとオブザーバーという風に3人でやるんです。ロープレが終わったら、それぞれカウンセラーの気持ちとクライアントの気持ちを話しますよね。そのときにオブザーバーが自分の認識と全く違うことを言ったりするんですって。
だから、ひとつのロープレのなかでも、それぞれ全く違うことを思ってたりするんですよね。それぐらい正解がないというか、いろんな考え方があるんで難しいんだと思います。だから第三者の目を入れるのがいいんでしょうね。
(山辺さん)そうですね。めちゃくちゃ参考になりました。
アスリートの力になりたい
(藤田)今回お話を聞いて、すごく前向きだなと感じました。ちゃんと資格を取りたい理由や課題があって、自分が理想とする姿があるので、絶対うまくいくと思います。今後に向けて抱負とか、取り組みたいことがあればぜひ教えてください。
(山辺さん)しっかりキャリコンの資格を取って、まずは日々対応している求職者のみなさんの役に立ちたいです。そしてゆくゆくは、アスリートの力になりたいですね。悩んでいるアスリートを救いたいという想いはずっと変わらないので。アスリートに特化したキャリア支援ができるように、資格を生かしてやっていきたいなと思っています。
(藤田)ありがとうございます。勉強をしてみて「ここ足りないな」「もっと支援があるといいな」などあればぜひ教えてください!応援しています!
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