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【相談者さまの声】 意図せず生まれる「社内に相談できない」環境への対応

Smart相談室CEOの藤田です。「何でも相談してイイよ」、「調子が悪くなくても相談してイイよ」が広がり、Smart相談室は、さまざまな場面でご活用いただけるようになってきました。その中には、我々サービス提供側が勇気をいただけるものも多くあります。また、その場面に共感いただき、自分も同じような境遇で救われた、という相談者さまも多くおられます。
今回は、そんな相談者さまの事例をご紹介するnoteの第三回目です。
「自分の仕事の不備だと自分でもわかっている、でも気持ちが許さない」そんなお気持ちを、Smart相談室のカウンセラーとお話しすることでリセットされた方のお話です。
Smart相談室からは、カウンセラー事務局のまゆこさん、代表の藤田が参加して、そのインタビュー内容を記事としてお届けさせていただきます。


理解はできるものの自分の中で消化できない気持ち

(藤田)Smart相談室を活用された背景を教えてください。

(相談者さま)今の会社で二年間働いていて、一番つらいと思うような出来事がちょっとありまして。その時に申込みをしました。具体的には、私のプロジェクトを役員にプレゼンする機会があって、その場での出来事に落ち込んでしまったんです。端的に言うと、その役員から強めのフィードバックを受けたんです。役員が言っていることやスタンスは理解できました。その場は、私の直属の上司を含め複数人が参加するオンラインミーティングで、しっかりとした議論を行う場なので、フィードバックの内容に問題があるという意味ではないです。

(藤田)役員の方が悪い、という理解でしょうか?

(相談者さま)いいえ、そういう意味ではないです(笑)フィードバックの内容は理解できましたし、その内容も私の仕事内容へのフィードバックで、私の人格を否定しているわけではないですし、理不尽なことを言われていたわけでもなく、ハラスメントでもないと思いました。なので、自分でも消化しきれない部分があったのかもしれないです。役員のコミュニケーションについては、言い方の問題なんでしょうね。

(藤田)上司の方には相談されなかったんですか?

(相談者さま)上司には相談しなかったです。できなかったという言葉の方があっているかもしれません。関係性が悪いわけではないのですが、上司もその場にいて、私と同じように感じているかもしれないですし、相談することもできたんでしょうけど、なんか変なバイアスがかかるのも嫌でしたし、相談して逆に迷惑をかけてしまうのも申し訳ないと思ってました。
上司は上司の立場や考えがあるのかもしれないですし。
結果として、誰にも相談できなくて、とにかくなんでも良いから話を聴いてほしい、このつらい気持ちとか役員のコミュニケーションについて客観的な意見が欲しいと思ってSmart相談室を利用しました。

上司に相談できない、上司が出来事の当事者だから

(藤田)その出来事の直後は、どのようなお気持ちでしたか?

(相談者さま)悲しかったですね・・・。実際に、その日は結構泣いてしまうぐらい・・・。その後のSmart相談室の相談中も、ちょっと泣いてしまった・・・。これまであまり仕事で泣くことはなかったんですけど、それぐらい、つらかったですね、結構つらかった。この会社に入ってから一番つらかったです。

(藤田)つらかったですね・・・。つらい中、Smart相談室に相談することへのハードルは高くなかったですか?

(相談者さま)ハードルは高くなかったですね。今回が2回目ということもありましたし、1回目も身近な感じだったので、相談することに戸惑いはなかったです。特に1回目の相談で漠然とした相談を全然知らない人に聴いてもらうことの効果や第三者にかつ利害関係が自分とない人に話を聴いてもらうっていいんだなって感じていたので。
 第三者かつ利害関係が自分とない人に話を聴いてもらうというのが、今回は特に重要だったと思います。今回は、上司には相談できなかったです。当該の事柄が発生した際に、その上司が「その場にいた」っていうのがやっぱり大きくって、私としてはその役員にフィードバックを受けている際に、正直、上司にフォローしてほしかったっていう気持ちも結構あって、上司のことを悪くも言いたくもなかったんです。この出来事を考えた時、やっぱり上司がそこにいて、当事者というか関係者だったので、相談できなかったですし、私としては何かこう解決策を求めたというよりも、とにかくつらいっていう気持ちを吐き出したかったっていうのがあって、それを上司に言ってもうまくいかないだろうなぁっていう感じでした。

上司は悪くない。でも、利害関係がある中で、本音を伝えることの難しさ

(藤田)そんな出来事が起こったその場のことを含めて相談、気持ちを伝えるというのは難しかったですか?

(相談者さま)そうですね、難しかったですね。上司は最近上司になって、嫌いとか合わないとかそういう感じではないんですが、まだ信頼関係も築ききれていないという状況もあると思います。特にこのオンライン環境でビジネスの会話が中心な段階なので、なかなか言いにくいですね。
自分がこういうネガティブなことを言うと、上司がそれをどう判断するれば良いか困るだろうなぁとか、そもそもどう判断するんだろうなぁ、とかっていうのが気になってしまってあんまり言えない感じですね。

(藤田)具体的に、どう判断されるのが気になりましたか?

(相談者さま)そうですね。私自身、役員からのフィードバック内容は全うな意見だったと思うので、そのことについて私が上司に相談することで、上司が「私が単に愚痴を言っている」と受け取られるんじゃないかと思ってたんですよね。あとは、言い方について、私は「そんな言い方しなくても」って本音では思ってたんですけど、上司の立場からしたらというか会社として見たときには「私の企画が良くなかった」っていうことなんじゃないかな、と思ったりして、そういう自分自身の自信のなさみたいなところも正直あったと思います。

(藤田)実際にSmart相談室のカウンセラーと話したのは、仕事の進め方ですか?

(相談者さま)いえ、自分の気持ちだったり、一連の出来事の捉え方についてですね。仕事の企画については話してないですね。役員のコミュニケーションがつらかったという話です。

(藤田)友人やご家族に相談するという選択肢はなかったですか?

(相談者さま)前職の先輩とか同僚に話すというのはあったかもしれないですね。一定仕事のことをなんとなくわかるけど全く利害関係のない第三者みたいな人としてですね。でも、その時すごくつらかったので、ここはやっぱり専門家に聴いてもらった方がいいだろうなと思いました。
 つらい感情を持っている状態で、その感情をぶつけてしまった時に、相手にとって、それってネガティブに働く可能性があると思ったんですね。迷惑をかけてしまうというようなイメージです。でも、カウンセラーの方とかであれば、それを受け止めるプロだと思って、受け止めてくださるんじゃないかなって思ったのが大きかったですね。

共感していただきながら、自分の気持ちが落ち着いていった

(藤田)実際にSmart相談室のカウンセラーに相談されてみていかがでしたか?

(相談者さま)相談した時、私は悲しさとか、自信喪失みたいな感情を持っていて、自分ってもう価値がないんじゃないかなって思ってたんですね。そんな状態でも、私の良い部分にも目が向くようなコミュニケーションを取ってくださったので、自身の良いところを再確認して、そういう意味で納得感を得ていった感じでした。
 
カウンセラーの方が私の感情に共感してくれているのがすごく励みになりました。「やっぱそうだよね。しんどい状況だったんだよね。」って自分で確認しながら、なんか一人でしんどくしてた気持ちみたいのが少しずつ晴れていくのを感じだったんですよね。自分にすごい自信がついたみたいな感じではないんですけど、つらいことだったし、それはそれでやっぱそういう感じになるっていうのは自然だったんだなと、落ち着いていく感じでした。
 一連の経験を通じて、自分自身を少し今理解したみたいなところはあると思います。もちろん完全にではないですけど、私は自分の今やってる仕事とかについて価値がないっていうとちょっと言い過ぎなんですけど「本当にこれっているのかな?」とかって考えることがあったんですね。でも、その考え方って強みとしても捉えられるし、絶対こういうふうしなきゃいけないってわけでもない、ということに気づきました。それは、客観的な立場からカウンセラーさんが寄り添ってくださったからだと思います。感謝しています。

インタビューを終えて

今回の相談者さまのお話を聞いて、印象的だったのが、社内の方々に悪意がなくとも、社内の方に相談できないケースで、その出来事をご自身の成長に変えられている点です。今回の相談者さまのように、社内の関係者は真剣に議論を進めているつもりでも、特定の誰かがつらい思いをしているケースは、どの会社でも発生する可能性があります。社内の関係者として、そのケースに気づき、打ち手を打つことができるでしょうか?なかなか難しいのではないでしょうか?そんな状況下で、会社が社員にできることとしてSmart相談室をご活用いただければ幸いです。


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