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CEOが徹底解説!Smart相談室が大切にする5つのバリューの真意
こんにちは!マーケティング担当の尾倉です。
「スピード」「失敗の歓迎」「プロフェッショナル」「個人の尊重」「健康的選択」。これらは、Smart相談室が大切にしている5つのバリューです。
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法人向けオンライン対人支援プラットフォームを展開するSmart相談室は、創業以来、独自の企業文化を築いてきました。その根幹を成すのが、これら5つのバリューです。
なぜこれらの価値観を重視するのか。今回はCEOの藤田に、各バリューに込めた想いや、それらの価値観が生まれた背景について詳しく話を伺いました。
バリューを通じて見えてきたのは、「人」を中心に据えた経営と、スピーディーな挑戦を重ねることで進化を続けるSmart相談室の姿でした。
バリュー①:スピード
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(尾倉)まず、バリューのひとつである「スピード」について伺いたいと思います。なぜスピードを重視されているのでしょうか?
(藤田さん)スピードを重視する理由は、トライアルの回数を担保するためです。私たちの事業は「ないものを作っていく」挑戦の連続です。そのため、失敗することを前提に考える必要があります。失敗から学び、PDCAを回して次に進むことが大切なのです。そう考えると、同じ時間内により多くのトライアルができる方が、前に進めると考えています。
(尾倉)たしかに、トライアルの回数の多さは私も働いていて実感しています。藤田さんのなかで、スピードの具体的な事例はありますか?
(藤田さん)Smart相談室の立ち上げからの進化がいい例ですね。Smart相談室は当初、私の実体験から始めたのですが、やればやるほど、人事の方々から共感の声をいただきました。
その結果、多くの気づきを得ることができました。例えば、会社の規模や業種が異なっても、プライベートな相談や悩みの内容には共通点が多いことがわかりました。また、複数回相談する方の傾向も見えてきて、カウンセリングだけでなく、コーチング的なアプローチが必要なケースもあることがわかってきたのです。
(尾倉)なるほど。そこでカウンセリングだけでなくコーチングサービスの提供も始めたのですね。少し気になるのが、スピードを重視する一方で、「早ければいい」という考え方に陥る社員も増えてしまうのではないかと感じています。この点についてはどうお考えですか?
(藤田さん)結果的に「早ければいい」というのは良くないのですが、考えて遅くなるぐらいなら、まずやってみた方がいいと思います。大切なのは、失敗する可能性を受け入れたうえで、スピーディーに実行することです。スピードを持って取り組み、失敗から学び、それを次に活かしていく。このサイクルを回すことが重要なのです。
バリュー②:失敗の歓迎
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(尾倉)次に「失敗の歓迎」というバリューについて伺いたいと思います。ベンチャー企業では「チャレンジ」という言葉をよく耳にしますが、あえて「失敗の歓迎」という言葉を選ばれた背景について教えていただけますか?
(藤田さん)スピードを上げていくと、必然的に失敗するんです。そこからPDCAを回していく必要があるのですが、心理的に見ると、「チャレンジしなさい」と言われるよりも「失敗が怖い」というバイアスの方が強いんです。
プロスペクト理論という考え方があるのですが、同じ価値の得失でも、損失の方が心理的インパクトが大きいとされています。例えば、1万円もらえる喜びと1万円失う悲しみを比べると、失う方が心理的な影響が大きいんです。そこで、「チャレンジしよう」という前向きな声がけよりも、「失敗してもいいんだよ」というメッセージの方が、より効果的だと考えました。
(尾倉)「失敗してもいいんだよ」という空気感はSmart相談室の文化としてありますよね。藤田さんは、社員が失敗した後、どのような行動を期待されていますか?
(藤田さん)明確にあって、それは「フィードバックを受けること」です。人は失敗しようと思って失敗するわけではありません。また、失敗したという事象は認識できても「なぜ失敗したのか」「どこが良くなかったのか」を自分で分析するのは難しいものです。そのため、他者からのフィードバックを求めることが重要だと考えています。
私自身、会議の後などに「どう思った?」「意見をちょうだい」と周りに問いかけるようにしています。すると、面白いことに、会議が終わった後に自発的に意見を言ってくれる社員が増えてきました。失敗を恐れず、そこから学びを得ようとする文化が少しずつ根付いてきているのだと感じています。
(尾倉)たしかに、藤田さんがSlackで自発的にフィードバックを受けている姿はよく目にします。私自身もフィードバックを積極的に受けるようにしますね!
バリュー③:プロフェッショナル
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(尾倉)では次に「プロフェッショナル」というワードをバリューに含めた理由について教えていただけますか?
(藤田さん)プロフェッショナルというのは、その時々で何かを求め続けることが必要だと考えたからです。先ほどお話ししたPDCAの文脈でも同じですが、常に自分で何かをしてみよう、もうちょっとできないかな、もうちょっとやろう、というふうに思わないと、そもそも始まらないと思うんです。それを担保するのが、プロフェッショナルという概念なんです。
(尾倉)プロフェッショナルというバリューの説明のなかに「ステークホルダー」という表現も使われています。この表現にもこだわりがあるのでしょうか?
(藤田さん)はい。これは「自分以外」という意味を込めています。普通、サービスを提供する際は特定のターゲットに最適化しがちです。しかし、私たちのサービスは影響範囲が大きく、いろんな人が関わります。そのため、より広い視点で「ステークホルダー」という言葉を使っているんです。
(尾倉)実際に、社内でプロフェッショナルな姿勢を感じる場面はありますか?
(藤田さん)はい。例えば、うちの社員は良い意味で「おせっかい」な人が多いです。自分に関係のない仕事でも、自分ごととして捉えて意見したり、動いたりする。これは、ステークホルダーを広く捉えている一つの表れだと思います。自分の担当範囲だけでなく、会社全体、そしてサービスに関わる全ての人のことを考えて行動している。それこそが、私たちが目指すプロフェッショナルの姿です。
バリュー④:個人の尊重
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(尾倉)「個人の尊重」というバリューについて伺いたいと思います。このバリューをどのような考えで取り入れられたのでしょうか?
(藤田さん)「個人の尊重」というと少し抽象的に聞こえるかもしれませんが、「弱さを認めること」が大切だと思っています。個人の強みや弱みを受け入れ、それを前提に話し合える環境があってこそ、本当の意味での成長が実現できると考えています。
具体的な例をお話しすると、私たちは社員の「嘘をつかない」という姿勢を大切にしています。なぜかというと、必ず誰もが失敗するからです。失敗した時にPDCAを回したいのですが、嘘をつくとそれが回らなくなってしまうんです。
(尾倉)つまり、弱さを認め合うことで「正直に話せる環境づくり」にもつながっているということですね。
(藤田さん)そうです。これは一人ひとりの違いを認め合い、それを活かしていこうとする文化があってこそ実現できることだと思います。
バリュー⑤:健康的選択
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(尾倉)最後のバリューである「健康的選択」について伺いたいと思います。このバリューを含めた理由を教えていただけますか?
(藤田さん)これまでお話ししてきたバリューを聞いていただくと、実は結構大変なことばかりなんです。スピードを重視し、失敗してもPDCAを回し、プロフェッショナルとして常に成長を求める。体力的にも精神的にも、かなりハードなことを求めているわけです。失敗したことをみんなに共有するのも、精神的には簡単なことではありません。
そうしたなかで、バランスを取ることが大切だと考えました。そもそも健康を害してしまっては、何の意味もありません。そこで「健康的選択」というバリューを入れているんです。
(尾倉)具体的に、社員の方にはどのような行動を期待されているのでしょうか?
(藤田さん)シンプルですが、疲れたら休んでほしいですし、無理だったら無理だと言ってほしいですね。
(尾倉)たしかに、社内では「健康的選択で早めに退勤します」といったSlackに対して他社員が「ゆっくり休んでね」などのスタンプであたたかく受け入れているシーンが印象的です。有給休暇も取りやすいので、健康的選択ができる環境にあるなと感じています。健康的選択によって、何かポジティブな影響はありましたか?
(藤田さん)実際の例を挙げると、失敗した時の反応の違いに表れています。「失敗しちゃったけど、次頑張るから、また協力をお願いね」と前向きに次に進める人と、「失敗して本当にショック。もうやめたい」と精神的に追い込まれてしまう人では、その後の成長に大きな差が出ます。前者のような反応ができるためには、自分自身が心身ともに健康な状態でいることが不可欠なんです。
このように、健康的選択は他のバリューを支える土台としても重要な役割を果たしています。私たちが目指すのは、スピーディーに挑戦し、失敗から学び、成長し続けられる組織です。そのためにも、一人ひとりが自身の健康に気を配り、長期的な視点で活躍できる環境を作っていきたいと考えています。
バリューを指針に、同じバスに乗る私たち
(尾倉)最後に、これら5つのバリューに込められた想いをお聞きしたいと思います。
(藤田さん)私がいつも考えているのは、わかりやすい目標に向かって、同じバスに乗れる人が集まっているということです。Smart相談室は、偶然同じような人が集まったわけではありません。これらのバリューで示された行動指針に共感し、それを実践できる人たちが集まってきた結果なんです。
(尾倉)なるほど。バリューを通じて目指す方向性が明確になっているということですね。
(藤田さん)そうですね。これは私一人の努力ではなく、みんなの努力があってこそです。私が示す方向性がなければ、何が良いのかわからないかもしれません。でも、それに対して社員一人ひとりが自分なりの形で実践してくれている。そこに私たちの強みがあると考えています。
インタビューを終えて
今回のインタビューを通じて、5つのバリューが互いに密接に関連し合い、Smart相談室の企業文化を形作っていることがわかりました。
スピードと失敗の歓迎が挑戦を促し、プロフェッショナルと個人の尊重が成長を支え、そして健康的選択がそれらを持続可能なものにしている。まさに「強さと優しさ」が共存する組織づくりの秘訣が、これらのバリューに込められていたのだと感じました。
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