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人を丸ごと支援するのがライフコーチング 〜ライフコーチワールド〜

 こんにちは!Smart相談室CEOの藤田です。
この記事は連載企画「『コーチングとはなにか?』ICF認定スクールに聞いてみた」の一環として、株式会社プラス・スタンダード 代表取締役の林忠之さんにインタビュー取材させていただいた内容をまとめたものです。

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クライアントの人生丸ごとコーチングしたい

(藤田)今日はよろしくお願いします!はじめに、自己紹介をいただいてもよろしいでしょうか。

(林さん)ライフコーチワールドというコーチングスクールを主宰しております、林忠之と申します。2006年にコーチングを学び始め、2008年に株式会社プラス・スタンダードという会社を設立して、コーチとしての活動を開始しました。コーチとして生計を立てられるようになったのち、ライフコーチワールドを2011年に設立しました。

 2008年に独立して間もなく、楽しいと思っていたコーチングを楽しいと思えなくなっていました。どこで何を間違えたんだろうと思う気持ちが湧いてきましたが、そんな中でも自分が楽しいと思える瞬間も少しだけありました。

失礼ながらも、クライアント別にみていくと、3名の方へのコーチングは楽しかった。その3名のクライアントとは「人生をどう生きていこうか」っていうことをテーマにしていたんですよね。それ以外のクライアントは法人契約で「業績アップ」「売り上げ目標達成」がコーチングの目的となっていました。

「そっか、ビジネスの領域だけを扱っているのが僕には物足りないんだ。仕事も含め、クライアントが人生全体に向き合うコーチングをしたいってことなんだ」と気づいたんです。それで、自分のやりたいことに100%舵を切ったんです。

売上で言えば、95%以上をお断りすることになりました。でも、リーマンショックが起きたタイミングでもあって、当時ご契約くださっていた法人の社長からも「契約をゼロにするか、うちに入社するか、どちらかにしませんか?」とのご提案をいただいていたので、迷うことなく「契約をゼロに」を選ぶことができました。

自分の体験から、専属ライフコーチとしての活動を開始

(藤田)思い切りましたね。

(林さん)ライフコーチングに振り切って、ライフコーチとしての活動の始まりです。まずはじめに、自分はどんなクライアントと出会いたいのか整理しました。自分の人生の棚卸しをして気づいたのが、私自身は子どもの頃から劣等感まみれで。生活保護を受けて生活してきたというバックボーンの中で、「バカにされちゃいけない」っていう想いを持って、これまで生きてきました。

コーチングと出会った時は、まさにその劣等感が暴れていた時期でした。会社では「あれをやれ」、「なんでやれないんだ」と強い口調で一方的コミュニケーションを取っていました。結局自分の部下からは、「あなたにはついていけない」と無視されてしまうような状況に陥りました。そんな時にコーチングに出会いました。

 相手を尊重し、その人が自分と向き合い、自分がどういう人なのかを学び、その人なりの成功パターンを掴んでいくためのサポートをする。そんなコーチングのコミュニケーションに衝撃を受けると同時に、救われました。

会社員時代の自分は、自分の劣等感が暴れていたことによって、部下が私のことを馬鹿にしているんじゃないかと思っていた。馬鹿にしているわけではないのに、「私のことを馬鹿にするな」っていう態度を取ってしまっていた。そのことにだんだんと気づいてきたんです。

僕は自信満々で生きてきたつもりだったけど、実際は「馬鹿にされちゃいけない」っていうファイティングポーズを取るような自信のなさで、ここまで生きてきちゃってたんだっていうことに初めて気づいた。コーチングが気づかせてくれたんです。その体験から、自信のない方のサポートをしたいっていう想いが強くなって、2009年には「自信のない方専属ライフコーチ」と名乗って活動をし始めました。

「林さん、教えてくれない?」から始まったスクール、ライフコーチワールド

(藤田)お話しいただいた原体験は、新卒で入られた会社でのことでしょうか?

(林さん)いえ、私の経歴は少し変わってまして、大学卒業後は俳優・モデルとして芸能活動を行っていました。その後、28歳の時に日本を代表する人材関連企業に就職します。そこで、コーチングと出会ったんです。その後、会社を辞めて、株式会社プラス・スタンダードを設立しました。

(藤田)同時にスクールも作られたんですか?

(林さん)いえ、同時ではないです。会社を設立して3年後の2011年にスクールを設立します。私がコーチングを学んだのはコーチ・エィさん、当時はコーチトゥエンティワンさんでした。コーチ・エィさんを卒業した私は、自分のクライアントの中でコーチングを学びたいという方には、コーチ・エィさんをご紹介してたんですね。

そのうち、コーチ・エィさんが、コーチ養成スクールというよりは、今の形の原型である「コーチ型のマネージャーを養成するスクール」のような形に変化していって、コーチングスクールというよりはビジネススクールのような形になっていったんです。

私のようなライフコーチになりたい人にとっては、少し趣が変わってしまったこともあって、コーチ・エィさんを紹介しづらくなっていきました。そんな時に何人かの方から「林さんは、コーチングを教えてくれないんですか?」って言われて、それまで自分がコーチングを教えるなんて考えたこともなかったんですけど、「求めてくださる人がいるならばやってみようかな」と思ってスタートしました。それが、ライフコーチワールドです。

人を支援するのがコーチング

(藤田)その頃から、ライフコーチングだったんですか?

(林さん)はい、そうです。先輩コーチはたくさんいましたが、その中でも「ライフコーチ」と名乗って活動している人も当時はいなかったですし、「ライフコーチング」という言葉で検索する人もいませんでした。

僕が「ライフコーチ」と名乗って活動し始めた時には、少しいぶしかげに見る先輩コーチもいらっしゃいましたから。でも、ビジネスコーチから入って「自分の生きていく場所はこことは違う。僕が生きていく領域は『ライフ』なんだ」と強く感じた後でもあったので、迷いはありませんでした。

(藤田)コーチングの定義は独自のものなのですか?

(林さん)はい、独自のものです。具体的には下記のように定義しています。

コーチングとは、人生を真剣に生きたいクライアントの成長を支援するコーチとクライアントの総合力で織り成すパートナーシップである

ライフコーチワールドのコーチングの定義

(藤田)そのうえで、コーチを育成する目的を教えてください。

(林さん)「一人ひとりが、自分の人生に責任を持ち、想い描いた人生を、自由に悠々と生きていくこと」が目的です。これは、ライフコーチワールドのビジョンでありコンセプトとにも通じます。

ライフコーチワールドのコンセプト

(藤田)スクールで学ばれている方に、どのようなことを大切にするように指導されていますか?

(林さん)人の成長を支援することを大切にするように言っています。
私どものスクールの中では、あまり目標達成という言葉が使われません。コーチングの定義の中でも目標を達成するというような言葉は出てこないです。
僕たちのコーチングの目的は「クライアントの成長を支援すること」です。なので、「モノ・コト」だけでなく「人」にフォーカスすることが大切です。結果は後からついてくる。成長の結果として、目標達成や問題解決です。

コーチする対象っていうのは人なんですよね。モノやコトではない。モノやコトを扱うのはコンサルタント。コーチはあくまでも人をコーチする。クライアントの中と外っていうような言い方をすると、目標達成というのはクライアントの外にあるものです。クライアントの中、つまりクライアント自身が成長していけば、それが目標達成や問題解決につながります。その考えを大事にしています。

ライフコーチになるための全てを網羅したカリキュラム

(藤田)カリキュラムも特徴的ですね。

ライフコーチワールドのHPから抜粋

(林さん)特徴的なカリキュラムは、まず自己基盤について学ぶことです。自分の土台を整えていくためには、当然ながら自分について学んでいく必要があります。「成長とは自分について学び、可能性を最大化する力を伸ばすことである」と定義しています。なので、成長していくには自分について学ぶ。自分はこういう人だからこそ、こういう人を応援できるんだと理解していきます。

(藤田)そのうえで4つのカテゴリーに分かれていますね。

(林さん)そうですね。ICFの倫理規定やコア・コンピテンシーに沿ってプログラムが設計されているのは前提ですが、そのうえでライフコーチになるための全てを扱い、その内容を4つに大別しています。結果として、ライフコーチに必須の内容を網羅しています。

ライフコーチワールドは事業を起こそうとして作ったわけではなく「林さん、教えてくれませんか?」という声に応え、個人塾のような形でスタートしました。なので、コーチングのスキルや知識だけでなく、ライフコーチとして僕自身が大切にしている考え方や、「起業塾」で教えるようなビジネスとして軌道に乗せるために必要な起業やマーケティングの知識、細かいところではブログの書き方までも、全て盛り込みました。

ライフコーチワールドを卒業後、起業塾に行かれた方々からは「ライフコーチワールドのテキストの中に全部書かれていることばかりでした」と言われることが多いです。僕自身が体験してきたことばかりで、実践的な内容になっていますから。

ライフコーチで従業員が自分の可能性を伸ばし、事業の成長に貢献する

(藤田)企業がコーチングを導入されるメリットは何でしょうか?

(林さん)ライフコーチワールドが思うメリットは、従業員の成長にフォーカスして、従業員の方々が自分について学んで自分の可能性を最大化する力を伸ばして、自分らしく活躍されることだと思います。その従業員一人ひとりの成長が、事業の成長にも貢献するでしょう。

すべての人が、自分らしさを発揮し、生き生きと楽しく生きていければ良いと思います。それが、各企業の中で実現できれば素晴らしいですよね。実際、スクールの卒業生や私のクライアントの中には、会社を辞めたいというところまで思い詰めていたのに、自分について学び、自分の強みを仕事の中で発揮できたことで、いきいきと仕事に取り組めるようになった方もたくさんいらっしゃいます。一方で、「ここは自分が生きていく場所ではない」と確信した方は、辞める選択をすることもありますが、結果的には会社にとってもプラスになると考えています。

受講者さんに対して責任を持ちたいし、しっかりと関わりたい。だから少人数制です

(藤田)ライフコーチワールドさんは少人数制なんですよね?

(林さん)そうです。私のポリシーとして、出会った人にはしっかりと関わりたいと考えています。なぜライフコーチワールドに興味を持ってくれたのか、受講期間中にどのような成長をしたいのか、それをしっかりと共有しながら関わることで、成長を見届けたい。そのために、受講者の皆さんには自分自身を曝け出せる安心安全な環境が必要です。

当然、私も自己開示します。入学前のオリエンテーションは必ず1対1で行い、私のことを知ってもらう時間を長めに持ちます。単なる説明会ではなくて、受講希望者の方にも、これまでの人生をどのように生きてきたのか、どんな想いを持っているのか、なぜ今ライフコーチングを学びたいのかを30分以上かけて語っていただきます。お互いの人生をなるべく深く理解した上で、スクールに入ってもらいたいんです。

その上で、お互い一緒に学びたいと思える方と学びの時間を共有するようにしています。このようなプロセスを踏むと、極端に多くの方にはお会いできません。6か月という時間を共にして、人生の目的の一部をライフコーチワールドで叶えてもらいたい。叶えるために成長をしたいと思って入ってきてくださる方に対して責任を持ちたいし、しっかりと関わりたい。そう考えると一度に6人が精一杯です。また、実際にお会いすることを大切にしているので、ニューヨークやオランダに出向いたこともあります。それだけ私は受講者の方にしっかりと対応したいんです。

ライフコーチワールドは4月、10月に新しい生徒さんと迎えています。下記からお申し込みが可能ですので、是非一度ご確認ください。

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インタビュイー紹介

株式会社プラス・スタンダード 代表取締役 林忠之さん

林 忠之(はやし・ただゆき)
株式会社プラス・スタンダード 代表取締役

日本におけるライフコーチの草分け 自信のない方専属ライフコーチ
1969年、佐賀県生まれ、大阪府堺市育ち。幼少期から生活保護家庭で強い劣等感を抱えて育つ。中学二年生の夏、脳性マヒの級友が、300mを1時間以上かけて泳いだことに感動し、千葉大学教育学部養護学校教員養成課程に進学。1992年に卒業後、劣等感から抜け出すべく俳優の道へ。国民的アイドルとの共演を果たすが、その後挫折。28歳でリクルートグループに就職。求人広告営業で8年連続表彰されるが、部下育成につまずき、コーチングと出会う。コーチの「人を応援する生き方」に使命を感じ、2008年独立。株式会社プラス・スタンダード代表取締役に就任。ライフコーチングを通して「一人ひとりが自分らしく、自由に悠々と生きていく社会」を目指して活動。2024年、特定非営利活動法人イロイ・メモリアル・スカラーシップの理事に就任。フィリピン・セブ島のストリートチルドレンの教育支援活動にも尽力している。

■ 資格
ライフコーチワールド®認定ライフコーチ
国際コーチング連盟マスター認定コーチ(MCC)
米国CTIコーアクティブコーチング応用コース修了
日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー

ライフコーチワールドについて

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 2011年10月、横浜市青葉区にある6畳のワンルームマンションで産声を上げました。当時はまだ、「ライフコーチング」を広めていきたい!という熱い想いだけしかありませんでした。著作もなければ、国際資格も未取得。HPさえありませんでした。なんの実績もないにも関わらず、「ライフコーチワールド」と名前だけは大きい一見怪しい(笑)コーチングスクール。
そんな中、試験的にスタートした0期生。定員3名のところに、4名の申し込みがあり、定員オーバーでスタート。
それから10年以上続いています。コーチングの知識「ゼロ」から学んた卒業生たちも、たった半年のトレーニングで、みんな人生を変えてしまうほどの成長を遂げています。

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