コーチングを普及させたい、そのためにさまざまな取り組みを 〜銀座コーチングスクール〜
こんにちは!Smart相談室CEOの藤田です。
この記事は連載企画「『コーチングとはなにか?』ICF認定スクールに聞いてみた」の一環として、銀座コーチングスクールの森 英樹代表にインタビュー取材させていただいた内容をまとめたものです。
コーチングの普及に着手、気づけば24年経った
(藤田)今日はよろしくお願いします!はじめに自己紹介をお願いします。
(森さん)銀座コーチングスクールの森 英樹です。東京生まれの神奈川県藤沢育ちです。大学を卒業後、英語の研修会社に就職して、その後コンサルティング会社に転職しました。10年ほど経営コンサルティングとして、中小企業に成長戦略をアドバイスしてきました。
10年もやっていると自分なりの型ができてくるんですが、私の型は、一方的に教えるのではなく、一緒に考えていく、クライアントの経営者にご自身の気持ちや考えを話してもらいながら進めて行く型でした。その時に、コーチングを知ったんですね。いろいろと勉強すると、自分がやっていたのはコーチングだったんだとわかったんです。自分でも自分の手法に手応えを感じていたので、コーチングってすごいんだなぁと思いました。
その頃、クライアントの事業をサポートするだけでなく、自分自身でも何かやってみようかなと思い立ち、自分の事業としてコーチングを広めることに着手しました。そこから、気がつけば24年経っています・・・。当時は、単純にコーチングを普及させたいと思っていて、普及させることには社会的な意義もあって、ワクワクしていました。
みんなで創り上げたカリキュラムのスクール
(藤田)独立されて、すぐに広まっていったんですか?
(森さん)いや、試行錯誤の連続でしたよ。そもそも、私一人だと事業として中期的に継続できないだろうと考えていたので、一緒にやってくれるコーチを探しました。2000年にちょっとしたコーチングブームもあって、限られた範囲でしたが、コーチングの勉強会なんてのも開催されてたんですね。そこでいろいろなコーチと知り合って、一緒にカリキュラムを考えながら、スクールを立ち上げたんですね。
(藤田)楽しそう!
(森さん)いやいや、コーチング自体の有効性は身をもって理解していたんですが、スクールとして「コーチングを教える」となると別の作業なんですよね。みんなをコーチとして一人前にさせなきゃいけない。そのために、教える方法を考えるんですよね。単純にコーチングセッションを提供するのとは、わけが違うんですよ。あぁでもない、こうでもない、という感じで、みんなで創り上げていきました。
(藤田)なるほど、みんなで創っていったんですね。
(森さん)そうです。よく創業者がトップコーチで、そのかたわらでスクールを運営しているケースがありますよね。銀座コーチングスクールの創業者である私は、最初から経営という立ち位置に軸足を置き、講師は別の人に担当してもらうことを前提にスクール運営を進めてきました。その部分は、他のスクールさんとの大きな違いかもしれません。
(藤田)経営という立ち位置ですか。具体的にはどのように取り組んだんですか?
(森さん)経営コンサルの先輩がチェーンストア企業出身だったので、チェーンストア理論についてはかなり教えられました。標準化やシステム化、人材育成の考え方など、かなり役立っています。
パフォーマンス向上のために、対話によって対象者を勇気づけ、"気づき"を引き出し、"自発的行動"を促す
(藤田)みんなで創り上げたとのことなので、コーチングに関して独自の定義をされているんですか?
(森さん)はい、銀座コーチングスクールでは、コーチングを下記のように定義しています。
(藤田)確かに、ICFの定義とも少し違いますね。オリジナリティがありますね。
(森さん)ありがとうございます。決して、突飛なことをしているわけではないのですが、元々ICFのスクール認定取得を目指して立ち上げたわけではないので、銀座コーチングスクール独自のものになっています。今ではもちろん、ICFによるコーチングの定義も教えていますけど、うちの定義の方がわかりやすいかな、と思って独自の定義は残してあります。事業規模が大きくなってきたことに伴い、2015年にはビジョンとミッションを明文化しました。
もともと、コーチングを普及させたいという思いから始めたスクールです。そのことを下記のように言語化しています。
全国複数拠点は、銀座コーチングスクールの特徴
(森さん)コーチングを普及させたいという思いがあったので、気がつけば全国に多くの拠点を展開するようになっています。全国への多拠点展開は、銀座コーチングスクールの特徴でしょうね。現在は46拠点あります。クラスの数となると、数えきれないほどです。
最近は、オンラインでやり取りできますから、場所は関係ないんですけど、実際にはリアルな交流が有効なことも多いです。そう考えると、それぞれのエリアで一緒に学ぶ仲間がいるというのは心強いですよね。
(藤田)拠点が多いことは特徴ですが、運営上、難しい部分もあるのではないですか?
(森さん)もちろん、難しい部分はありますよ。でも、コーチングを普及させたいので、その難しい部分をクリアしていく必要があります。
(藤田)具体的に例はありますか?
(森さん)例えば、講師の育成。プロコーチとしての一定の基準をクリアした卒業生を対象に、講師養成プログラムを提供し、何段階にもわたるハードルをクリアした後に、講師に認定する仕組みを運用しています。この仕組みができてから、拠点展開が加速しました。
また、開催クラス数が膨大になりますので、その管理だけでも大変な手間がかかります。お申し込み受付確認や受講料の入金確認メール、開催2日前にリマインドメールを送るといった作業が必要で、それに対応するためのシステム開発にかなりの投資をしています。さらには、受講履歴の管理や講師報酬額の計算、各講師との連絡等々、システムの恩恵があってはじめて、多拠点展開が実現しています。
あと、カリキュラムで使う資料は、パワーポイントを活用せず、すべて活字で表現されています。読み手に、行間を解釈させる余地を与えず、誰が読んでも、同じことを理解していただけるようにしています。これは、講師によって教える内容がバラつくことを防止する意味もあります。
(藤田)その他はありますか?
(森さん)受講者同士のコミュニケーションを促すことも意識していますね。銀座コーチングスクールでは、コーチングスキルを教えるだけではなく、実際にコーチングを実施すること、受けること、コーチングセッションの中で気になったことを振り返ることを重視しています。そのために、コーチングセッションの練習相手を簡単に見つけられる仕組みも整備しています。いわゆるコミュニティ運営ですね。そうすることで、受講生同士が学び合い、相乗効果が生まれるんです。
銀座コーチングスクール、オリジナルメソッド「CASPARモデル」
(藤田)徹底されている印象ですね。
(森さん)銀座コーチングスクールは、独自の学習メソッドを採用しています。そのメソッドを「CASPAR(キャスパー)モデル」と言います。このモデルは、コーチングのスキルの効果を体感しつつ、受講者の人間力を高めていくことを意図して作られています。
「コーチングしてもらいたいと思われるコーチになる」ことが大切
(藤田)銀座コーチングスクールでは、コーチにどのようなことを大切にするように言っていますか?
(森さん)平たく言うと、「コーチングしてもらいたいと思われるコーチになる」ことが大切と言っています。そもそも、この人にコーチングしてもらいたくないと思われたら、コーチングが成立しないです。例えば、コーチングスキルを身につけて、社内で活用しようとしても「コーチングされたくない」「この人には話したくない」と思われたら終わりですよね。そうならないことを大切にしてます。「この人のコーチングを受けたいなって、思ってもらえるような人間になること」、それが一番大切です。先ほどの「CASPARモデル」も、そのような人間力を身につけてもらうことが狙いです。
(藤田)とてもよく理解できました!本日はありがとうございました!
インタビュイー紹介
銀座コーチングスクールについて
職場や家庭・社会で活用したい方からプロのコーチを目指す方まで、コーチングのスキルを確実に修得する機会を提供。少人数クラスを全国に拠点展開しており、豊富な選択肢から日時・場所・講師・受講形態を選べるのが特長。利便性・経済性・高品質の三拍子揃ったコーチングスクールとして、スクール選びの最初の選択肢として挙がることが多い。2024年6月現在、日本のICF認定コーチのうち約17%がGCS出身者。ACCに至っては約25%がGCS出身。
*「『コーチングとはなにか?』ICF認定スクールに聞いてみた」記事一覧はこちら
◼️Smart相談室へのお問い合わせ・取材依頼は以下よりご連絡ください。
・お問い合わせフォーム:https://smart-sou.co.jp/contact
・メールアドレス:pr@smart-sou.co.jp