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組織でプロダクト品質の担保を実現するために出来ること

Smart相談室の大量リリースを支えるQAチーム

Smart相談室は、プロトタイプリリース以来、毎週のように新規リリースを繰り返しています。そんな環境の中でも大きなトラブルなく価値提供が続けられているのは、QAチームがしっかりと質の担保に責任を持ってくれているからです。このチームは茂木さん、小嶋さんの2名で構成されています。
今回、この2名に、QAチームが果たしている役割についてエンジニアグループ責任者の亘さんがインタビュー取材したものを記事化しました。
Smart相談室のQAチームがどのように仕事をしているのか、どのような価値観を持って業務を行っているのかが垣間見えると思います。

QAが開発の一部に組み込まれている

(亘さん)Smart相談室では、QA機能をとても大事にしていて、重きを置いているんですね。事業戦略的も私のポリシーとしてもそう考えています。実際に働いている中でそのことを感じますか?(感じていてほしいけど・・・)

(茂木さん)それはもうバッチリ感じますね。

(亘さん)ニヤリ

(茂木さん)めちゃくちゃこう、働きやすいというか、QAとして動きやすい環境を作ってもらってるなっていう感じがしていて、それこそ本当にいろんな案件がある時に、案件の始めの段階、要件定義やニーズの確認なんかの段階から参加させてもらっていますね。最近では、更に前段階として、「今後、こういう案件やるんだけど、どうやってやっていくのが良さそう?何かシステム的に問題がありそう?」みたいな話するようになっていますね。

(亘さん)そうだねぇ、そんな感じだよね。事前のちょっとした会話も結構あるよね。

(茂木さん)感覚的には、一番最初の段階からディスカッションに入っている、開発チームのメンバーとして数えてもらっていう感じですね。一般的にQAの課題として「上流工程からどうやって参加するか」みたいなのがよく言われるんですけれど、それが最初からクリアされているのでとても働きやすいですね。

左から小嶋さん、茂木さん

(小嶋さん)私は、3ヶ月前にSmart相談室にジョインして、初めてQAが上流工程からディスカッションに参加するっていう組織に入らせてもらったんですが、仕様についてQAの立場からの意見を求められることが非常に新鮮でした。これまでの組織では、「できたからQAお願いします」っていう段階だと、「こうしとけば良いのにな」、「ここを早い段階で判断しとくべきなのにな」って思うことがあったんですが、それを自分が早い段階で確認、変更に関する議論ができるっていうのがとても良いですね。

(亘さん)そうですね、QAの方に上流工程で入ってもらうことで、遷移だったり、デザインだったり、当然裏側のロジックだったりについて、ユーザーが一気通貫で体験する流れをチェックできるので最終的なプロダクトのユーザービリティーが高くなると思うんですよね。これからもどんどん意見を言ってもらって、必要なら実際に変更してもらっても良いし(笑)
テストをするテスターではなく、プロダクトを作る開発者としてどんどん参加してほしいですね。

新入社員がすぐに活躍できる環境

(亘さん)ところで、忙しくないですか?

(茂木さん)忙しいですが、以前に比べたらとても楽になっています。小嶋さんが入ってくれて、非常ーーーーーーに、助かっています。
小嶋さんが入社する前が、QA私1名に対して、開発側が9名いて、毎日のように新しいリリース案件が回ってくる。都度、緊急度に合わせて、スケジュールを組み替えながら対応するんですが、大きなリリース案件が入っているとそれにつきっきりになることもあって、セールス側も含めてご迷惑をおかけすることが多々あったんです。今思えば、開発したエンジニアにQAを手伝ってもらったりしてましたから、本来あるべき姿ではなかったと思います。
小嶋さんが入社してくれて、工数的に1名増えたというのもありますが、スケジュールを組み替える時に、上手くパズルのピースを合わせることでリリースの効率を落とさずに緊急案件に対応できるようになりました。これは、「1+1」が「3」になったような効果を実感しています。小嶋さんが入ってくれたことに感謝しています。

(小嶋さん)私は、第三者検証としてのQA経験が長くて、基本的なことをしっかりとこなし、わからないことは仕様を確認したり、担当者にヒアリングしたりして、いわゆるQAをしっかりと行うようにしています。その姿勢だったり、過去の経験が、茂木さんが対応しきれないQA業務を随時担当させていただくことを可能にしていると思っています。逆に、そのように真摯に仕事に取り組んで、小さな成果を積み上げることで、入社3ヶ月目の私でも、どんどんとシステム開発の中枢に関わるような活動をさせてもらえる環境であることに感謝をしています。
また、このスピード間で開発を進んでリリースが予定されていると、普通にやっていたら間に合わないと思うんですね。でも、すごく話しやすい、聞きやすい環境もうまく作業が回っている理由ですね。茂木さんとの会話もそうですが、エンジニアチーム、デザインチームとも話がしやすいんですね。その環境がないとQA上でも疑問点、意図の確認、などがスピーディーに行えないですよね。具体的な話になってしまいますが、仕組みとしてチーム(茂木さん)との朝会がありますし、デザインチームとの定例会がありますし、確認のためのイレギュラーな10分程度のMTGもどんどん依頼して開催されます。また、細かい部分まで確認する際に「そこはいいよ」とか「それはそのままでいい」とかって理由なく保留されることもないんですね。ちゃんと理由を明確にして、その理由が妥当か否かをディスカッションして、QAがOKを出すっていう形が実現できているのは、Smart相談室の組織の力だと思います。

(亘さん)社内のメンバーで年齢差があることもあると思うんだけど、違和感はないですか?

(小嶋さん)全くないですね。いわゆるジェネレーションギャップも感じることはないですね。言われるまで、年齢差については考えたことないですね。

(亘さん)小嶋さんは在宅勤務ですが、それについては、違和感ないですか?

(小嶋さん)ないですね。SlackとZoomで十分対応できています。みなさん、反応が早いですし。必要に応じて出社することもありますが、まぁ、月に1回程度ですね(笑)

エンジニアとQAがタッグを組むことでプロダクトとして最高品質を担保する

(亘さん)QAとして大切にしていることはありますか?

(茂木さん)QAは品質を担保するのが仕事ですが、エンジニアとタッグを組むことでプロダクトして最高のものを提供できると思っています。トレンドとしてQAが上流工程から関わるというのはありますが、もちろん最終的な品質を担当するのもQAです。「リリースしても大丈夫だよ」、「最後のチェックはQAがやるよ」ということで、エンジニアも難しい開発にチャレンジできると多います。最終的にユーザーに優れたプロダクトを届けることが目的ですから、それを実現するためには、難しい開発にチャレンジする必要もありますからね。

(亘さん)QAのみなさんの姿勢が、エンジニアの心理的安全性を担保している、というのは感じています。逆に、QAを通るためには、しっかりと開発しないとな、とも感じてますねどね(笑)いい加減なものをQAに回せないですからね・・・

(小嶋さん)Smart相談室に入社してQAの重みをすごく感じています。みんな真剣だし、QAを信頼しつつ、頼りにしつつなので、ほんとリリースの際に胃が痛くなることもありますし、これがQAの仕事、責任なんだって感じてます。あと、仕様をビジネス側に説明する役割もありますよね。ビジネス側のメンバーは、すごく熱心で、自分もビジネスに携わってるんだなぁって実感します。

小嶋さんの1日の流れ

(亘さん)小嶋さんの1日の流れってどうなってますか?

(小嶋さん)そうですね。

・朝9:30くらいに始業します、勤怠開始をポチッとしてスタート
・一番に、茂木さんのSlackランプを確認&スタートの共有
・その後、エンジニアからのコメントがないか確認です
・この段階で朝会の必要があれば、朝会をしますね
・そこからは、もともと決めてあるQA作業に取り掛かります。いわゆる作業時間ですね
・お昼休みをとりつつ18:00前後で退勤することにしているので、それまで作業時間です
・日によっては19:00くらいまで残業することがあります
・作用時間については、作業をしつつ確認が必要であれば、随時SlackでやりとりしたりZoomでMTGしたりしています

実際のQAの流れ

(亘さん)QAの流れって特別なものがあるんですか?

(茂木さん)そうですね。ちょっと変わっている部分と一般的な部分がありますね。まず、Smart相談室のQAは上流工程から関わっているので、仕様を全然知らないってことはないです。仕様は一通り頭に入っている前提です。
エンジニアからQA依頼が回ってきたらスタートですね。その依頼があったら、当初決まっていた仕様が変更になっていないか、念のため確認です。特に明文化されている内容を確認します。その段階で疑問点があれば、確認に入ります。必要に応じてMTGをしますね。
その後、テストの分析、設定をします。ステータスベースで確認を順次行っていくケースと探索的にテストを行っていく場合は、ツールを含めてやり方が少し違いますが、そのあたりの設計もこの段階で行います。

(小嶋さん)設計後は、手を動かしながら確認をしていきます。特別なメソッドがあるわけではありませんが、私の場合は、時系列にプロセスを踏むように一つ一つ確認しながら実際のユーザーがプロセスを進めるように、テストを進めていきます。

(茂木さん)私の場合は、ケースによっては、サービスやシステムの肝となる部分の確認作業から着手することもあります。その部分に大きな問題があれば、そもそもリリース自体の計画を再考した方がいいということになりますから。

素直な姿勢がプロダクトと組織の成長を実現するポイント

(亘さん)それにしても、うまく回ってるけど、何かポイントがあるのかな?

(小嶋さん)素直さですね。Smart相談室は、色々チャレンジできるし、自分の意見も言えます。実施にその意見が反映されます。更に、みんながそんな姿勢なのでスピード感も担保されるし、いろんな意思決定が発生する。そのことに対して素直に受け入れたり、反応したりできることが、ポイントだと思います。

(茂木さん)そうですね。小嶋さんと作業をしていると特に感じるのか、違和感をそのまま違和感として残さない。そのために、質問もするし、意見もする。その反応として色々なフィードバックをもらう。この流れが澱みなく回っているんですよね。それって、小嶋さんの言う「素直さ」だと思います。それがうまくいっているポイントでしょうね。

(小嶋さん)そう考えると、素直さを持った組織、些細なことでも質問できたり、安心して意見できたりする組織を維持できるといいですね。QAから見てもSmart相談室はもっと大きくなるはず、これだけ相談者さまや契約企業さまがいて、更に問い合わせが入ってきているので、もっと大きな責任を果たさなければダメでしょうから、QAはチームとして大きくなっていきたいですね。

(茂木さん)そうですね。組織をマネジメントする立場として、これまで通り「気楽に何でも共有できるチーム」でい続けたいですね。「気づいていたんだけど、言えなかった」というようなことがないチームでい続けたいですね。


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